39歳・能見 1回0封で球団最年長ホールド達成「仕事、仕事」
「阪神6-7中日」(11日、甲子園球場)
緊迫した中でも、託された仕事をやってのける。接戦の大事な局面で頼りになるのは、やはりベテランだ。七回に4番手で登板した阪神・能見。1回を無安打無失点に抑え、福原(現2軍投手コーチ)を抜く39歳106日での球団最年長ホールドを達成した。
5-5の同点、1点も与えられない場面で上がったマウンド。先頭の京田を二ゴロに打ち取り、続く大島は遊ゴロに仕留めた。2死走者なしからビシエドには死球を与えて出塁を許したが、最後はアルモンテを空振り三振。「仕事、仕事」と淡々とした投球でゼロに抑えて、バトンを藤川へとつないだ。
今シーズン、先発でスタートしたが6月に中継ぎへと配置転換された。「自分の仕事をしっかりとするしかない」。慣れないポジションでも起用に応え、ここまで29試合に救援登板し、3勝0敗1セーブで12ホールドをマークする。
与えられたマウンドで、ベストを尽くし続けている左腕。練習では、ブルペン陣と同じメニューをこなすだけでなく、考えながら長めの距離を走り込むなど状態を整えながら登板に備えている。
残り26試合。経験豊富な能見が原動力となり、チームを前に進ませる。