青柳、379日ぶり復活星 五回まで0封!好投で爆勝呼んだ

 「阪神12-3DeNA」(2日、甲子園球場)

 阪神・青柳が笑った。仲間から何度も、何度も肩を叩かれる。379日かかった復活星への旅路。「自分が投げた試合でチームが勝てた」。勝利のハイタッチ、ねぎらいの言葉。全てがうれしかった。ようやく帰ってきたんだ。

 初回の難所をなんとか乗り切り、自分のリズムを取り戻した。背負ったのは1死二、三塁のピンチ。それでもようやく巡ってきたチャンスだ。気合が違う。筒香を高めの直球で空振り三振に斬って取ると、続くソトは三ゴロに打ち取った。

 その後は落ち着きを見せる。合言葉は「自分を信じる」。凡打の山を築き、走者を背負っても丁寧に後続を打ち取る。それだけにもったいないのは六回。この日初めて出した四球を端緒に、ソトにバックスクリーンへの3ランを浴びた。ここで降板。「もう少し長いイニングを投げないと」と悔いの残るイニングとなった。

 出遅れていた。忘れもしない2月19日。安芸へと向かう飛行機へと乗り込んだ。キャンプスタート時点で、軽い肉離れを発症。投げられない日々が続き、降格が決まった。「1軍に選んでもらったのに、そのまま帰されてしまって。悔しいというより、全て自分の責任なので」。情けない…。ふがいなさを押し殺し、懸命に結果を求める戦いが始まった。

 だが前半戦はチーム事情で2軍ローテにも入れず、先発が1カ月に1度しかなかったこともあった。中継ぎにも回った。「ケガとかしてない中で、出番がなかったのが一番きつかった」。その分つぎ込んだのは練習。試合中にもサブグラウンドへと通い、自分自身の課題と向き合ってきた。

 気持ちを前面に出した82球。「今日よりいい投球を、その次はもっといい投球を。そうやってどんどん向上させていきたい」。手にしたのは今季初白星。次戦も1軍戦での登板が濃厚となった。お立ち台で目に飛び込むのは、待ち望んだ景色。ようやく帰ってきた。青柳が笑った。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス