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鳥谷、今季1号&猛打ショー 15年連続弾!金本に並んだ球団5位タイ813打点

 6回、左越えにソロを放ち高代コーチ(左)とタッチする鳥谷(撮影・園田高夫)
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 「ヤクルト3-4阪神」(18日、神宮球場)

 背番号1が慣れ親しんだ神宮で輝きを取り戻した。2-1の六回、阪神の鳥谷敬内野手(37)が左翼席へ今季1号となるソロアーチを放った。この日は本塁打を含む3安打で、6月13日の日本ハム戦以来今季3度目の猛打賞をマークした。出場機会に恵まれず、苦しい日々を過ごしたベテラン。虎一筋の男が俺を忘れるなとばかりに、存在感を見せつけた。19日も勝って5カード連続勝ち越しや!

 駆け足でベンチに戻ると、珍しく雄たけびを上げた。右から左に吹く郷愁の風。慣れ親しんだ場所に立ち、秘める思いをバットに乗せた。黄色く揺れる左翼スタンド。キャリア最遅の今季1号ソロは、入団から15年連続本塁打の偉業。神宮球場の主役は鳥谷だった。

 「ヒーローじゃないでしょ。うれしいんだか、悲しいんだか…」

 笑みなく振り返った節目の1本は、六回に生まれた。リードは1点。揺れる試合展開の中、鳥谷が打席に立つ。カラシティーに対して3-1から5球目。外寄り146キロに合わせた。風に乗った打球が左翼方向に伸びる。そのままフェンスを越えた。出場92試合、212打席目の1号だ。

 神宮を主戦場にする東京六大学。鳥谷が早大に入学したのは18年前、2000年の春だった。同期には青木(ヤクルト)、比嘉(元広島)・由田(元オリックス)ら。一流選手が集うメンバーの中、「群を抜いていた」と言われる鳥谷の打撃技術。現広島編成担当の比嘉氏が証言する。

 「外の球を逆らわず左方向に打つのは、当時から本当にうまかった。いつでも打つ自信を持っていたと思う。あのバットの出し方は、変わらないですね」

 糸を引く左方向の打球。鳥谷の“原点”であり、健在を証明するスイングだ。中堅からは青木が打球の行方を見つめる。日米で活躍する外野手の2000安打達成時、同氏には「初めて聞いた」言葉があった。「絶対にトリを追い抜くんだと思ってやってきたんだ」。18歳から37歳になった今でも続くライバル関係。青木は言う。「お互い、1年でも長く野球ができたら」と。

 四回に中前打、八回に右前打で今季3度目の猛打賞、通算2056安打。藤田平が持つ球団歴代1位の2064安打に8本と迫る。通算138本塁打は遠井吾郎を抜いて球団単独12位。通算813打点は現監督・金本知憲に並ぶ球団5位の数字だ。バットを振るたびに刻む記録は、積み重ねてきた努力の勲章だ。

 18度目の1点差勝利。最後は勝利球をグラブに収めた。8戦連続の先発出場。レギュラーを剥奪されたシーズン序盤を経て終盤を前に奪い返した。「投手が頑張ってくれたので。(接戦を)取れたのは大きい」。最後まで笑みはない。節目の100試合。「うれし、かなし」の1号から、猛虎の再進撃が始まる。

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