金本阪神 カープにM点灯許すも…あきらめん!九回みせた猛追

 「阪神4-6広島」(15日、京セラドーム大阪)

 阪神が首位広島との直接対決に敗れ、優勝マジック「32」の点灯を許した。九回に代打の切り札・原口文仁捕手(26)の2点打で2点差まで追い上げ、粘りを見せたが…そこまでだった。金本知憲監督(50)はM点灯も「ああ、そう」と意に介さず。最後まであきらめず、全力で走り続ける。

 反撃は及ばない。九回、2点差に迫ってなおも2死一、二塁という一発逆転サヨナラの好機を作ったが…夢を託されたロサリオは遊ゴロに倒れてゲームセット。自力優勝の可能性が再消滅し、目の前で優勝マジック「32」をともされた結果に、金本監督は「ああ、そう」と触れただけ。何より目の前の試合に敗れたことが悔やまれた。

 「(一発逆転まで迫ったが)まあ、なかなかそうは、なかなかそうは(いかない)」

 流れをつかみきれなかった。3点を奪われた直後の三回、糸井の適時打とロサリオの中犠飛で1点差に迫り、なおも2死一、三塁の好機で鳥谷は空振り三振に。さらに2点を追った四回には、2死から二、三塁のチャンスを作ったものの、休養の福留に代わる形でスタメン出場となった伊藤隼が、空振り三振に倒れてしまった。

 勢いに乗れそうで乗り切れなかった展開。点の取られ方も悪かった。先発の才木は三回に先頭への死球からの流れで丸に適時打、鈴木に2ランを許した。さらに四回には、2死二塁からの3連続四球による押し出しで4点目を与えてしまった。

 「ちょっとなあ。技術不足か…何だろうね。いいもの持ってるのにね」と金本監督。初回を3人で抑え、二回も2死満塁のピンチを無失点で切り抜けていた。そのままリズムに乗ってもらいたかった中での乱れ。さらに六回には岡本がナバーロの拙守もあった中で1点を失い、七回には岩崎が会沢にソロ被弾。着実にリードを広げられた流れも響いた。

 順位こそ4位のままだが、マジック点灯で広島とのゲーム差は12・5に。絶望的とも言える差が開いているが、今は目の前の試合に勝ち続けるしかない。16日の試合に勝てば、今季初の4カード連続勝ち越しとなる。

 4点差を追った九回に2点を奪った攻撃に、あきらめない姿勢が出ていたことを問われた金本監督は「まあね。そうですね」と前を向いた。残りは46試合。あきらめることなく、明日の白星を求めて戦い続ける。

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