槙原氏、伝説のバックスクリーン3連発振り返る「覚えてない」

 元巨人投手で野球評論家の槙原寛己氏(54)が26日、TBS系「サタデープラス」に出演し、1985年4月17日、阪神戦(甲子園)の七回にバース、掛布、岡田のクリーンアップからバックスクリーンへ3連発を打ち込まれた伝説のシーンを振り返った。

 元々「甲子園は好き」という槙原氏。強烈なことで知られる熱烈阪神ファンに対しても「阪神のヤジは日本一」とメンタルの強さも見せていた。阪神戦でも無類の強さを誇り、通算38勝10敗12セーブ、勝率7割9分2厘を誇る。だが「85年の阪神は強かった」と語る通り、その年は違った。

 伝説の3連弾に「現役のときは語りたくなかった」とぼそり。「よく政治家が『覚えてない』って言うじゃないですか。でも本当に覚えていないんですよ」と苦笑い。「3連発打たれて交代でしたけど、自分から降りたかった。心が折れちゃってるんで」と振り返った。監督だった王貞治氏に対しても「元々眉間にシワが多い方じゃないですか。あの中の1本は確実に僕です」と申し訳なさそうな表情を浮かべていた。

 またその試合でセンターを守っていたウォーレン・クロマティ氏も「いまでも夢にみる。あれは試合じゃなくて映画か…練習をみているようだった。一瞬の出来事だった。でも伝説の中にいてよかった」と振り返った。そして槙原氏に「マキ、かわいそうネ」といたずらっぽく、白い歯を見せていた。

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