原口、必殺仕事人や!代打千金同点打 代打打率5割 金本監督「いい仕事」

 「阪神7-4広島」(14日、京セラドーム大阪)

 どんな形でもいい。一振りで決める。迷いはなかった。阪神・原口が広島のマジック点灯を阻止する逆転劇の立役者となり、3万6040人で埋め尽くされたスタンドを沸かせた。

 お立ち台でも打席同様、冷静に歓喜の瞬間を振り返った。「全員がつないでくれた打席だったので、何とかかえすという気持ちで。必死のパッチで打ちました」。その言葉通りの一打だった。

 3-4の八回1死一、三塁。フルカウントから深く息を吐いて迎えた6球目、内角寄りの134キロフォークを振り抜いた。「追い込まれていたので、対応の中できれいなヒットではないですけど、最高のヒットになってよかった」。詰まりながらも打球は中堅・丸の前に弾み、同点のタイムリーとなった。

 限られた打席の中で起用に応え続ける勝負師。これで、代打成績は34打数17安打13打点、打率・500。金本監督は「本当にここ一番で最高の集中力と言いますか、しぶとさと言いますか。毎回、毎回ね。いい仕事をしてくれます」と大賛辞を贈った。

 今季で9年目。プロ野球選手である以上、もちろん試合のスタートから出続けたい気持ちもある。「試合に出続けるというしんどさも分かっている。いまはこういう立場なので、与えられたところで結果を残せるように準備したい」。だが、自分の役割を冷静に判断してチームのためにできることを考えて準備を整える。

 首位を撃破して優勝へのカウントダウンをさせなかった。「1つでも上にいく気持ちがチーム全体にあるので、負けられない試合が続く。一戦、一戦、勝つつもりでいっています」。勝負どころで力を発揮し続ける原口。終盤の粘り強さ。上昇へ確かな手応えを感じさせる1勝だ。

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