金本阪神、後半戦悔幕 試合前に猛ゲキで闘魂注入も…ミスミス逆転負け

 「阪神3-4巨人」(16日、甲子園球場)

 プロ野球の後半戦がスタート。今季最多4万6788人が詰め掛けた甲子園では、阪神が逆転負けを喫した。試合前には金本知憲監督(50)が選手らを前にゲキを飛ばし、最後まで執念を燃やしたが…。「ウル虎の夏」ユニホームを着れば3戦3勝だったメッセンジャーが1点リードの五回に2点を奪われ、八回にはマテオが亀井に2ランを浴びて勝負を決められた。

 同点、そしてサヨナラの願いはかなわない。今季最多、4万6788人が詰め掛けた甲子園にため息が響く。1点を追った九回、1人の走者も出せないままのゲームセット。逆転負けを喫し、金本監督は淡々と、言葉少なに報道陣の問いかけに応じた。

 「(マテオの2失点は)後から考えたら響いたかな」

 取るべき時に得点できず、防ぐべき場面で痛恨の失点だ。振り返った2失点は八回。1点を追う中、3番手のマテオが打たれた。先頭の岡本に左前打を許すと、続く亀井に初球のシンカーをはじき返され、打球は左翼ポール際へ。一気に3点差となる2ラン被弾だ。

 マテオは「あの辺を狙って投げたんですけど…結果が出なかったけどボールのキレ自体は前に戻っていると思う」と振り返る。ただ、香田投手コーチは「私のミスです。違う選択肢もあった。あそこでがんばって自分の仕事をしてほしい選手ではあるけど」とミスを認めた。結果の責任はベンチで背負う。指揮官も選手をかばった。

 四回無死一、二塁から、中谷が2-1からの4球目を打ち上げて二飛に。結果的に無得点に終わったが、中谷の打撃を問われた金本監督は「使ってるのは僕ですから」と責めなかった。逆転を許した五回には、ナバーロの失策も絡んだ悔やまれた展開。それでも劣勢の九回に藤川を投入したところに、この試合への気持ちが見えた。

 何としても勝ちたかった。試合前の野手ミーティング後に全選手、首脳陣、スタッフらを集めて、指揮官自ら「優勝に向けて後半戦、1試合1試合をしっかり戦っていこう」といったゲキを飛ばしたという。逆転Vを目指す後半戦の白星発進にこだわったが…。結果につながらなかったことがもどかしい。

 順位こそ3位のままだが、首位・広島とはゲーム差「8」に広がり、2位・巨人とも2ゲーム差に。借金は「4」となったが、このままズルズルいくわけにはいかない。選手を信頼し、勝利を信じて戦い抜くだけだ。

2023-11-05
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