虎 判定に泣く 納得いかず意見書提出へ 谷本本部長「野球にならない」

 7回、北條(奥)は二走の藤井にタッチできずオーバーランを指摘する(撮影・田中太一)
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 「ヤクルト10-9阪神」(29日、神宮球場)

 阪神が判定に泣いて競り負け、連勝は3でストップした。

 阪神にとって納得のいかない判定が飛び出したのは8-8で迎えた七回だ。1死二塁から代打・荒木は三塁前へのゴロ。打球をキャッチした三塁手・北條が三塁へ進もうとした二走・藤井にタッチを試みたように見えた。走者が北條を避けるように走路から大きく反れ、倒れ込みながら三塁ベースに進んだ。

 野球規則には「走者が、野手の触球を避けて、走者のベースパス(走路)から3フィート以上離れてしまった場合」には、アウトにするというルールがあるが、目測では藤井は三塁アンツーカーの緑の芝部分を踏んでいた。

 金本監督はすぐにベンチを出て、飯塚三塁審判に猛抗議したが、判定は覆らず。責任審判を務める飯塚審判は「金本監督よりラインアウトで、アウトではないかという抗議がありましたが、北條選手にタグ行為がなかったので。インプレーとしてゲームを続行、再開します」とアナウンス。審判の解釈上では、同野球規則の「ただし、走者が打球を処理している野手を妨げないための行為であれば、これの限りではない」という項を適用したと説明した。

 試合は1死一、三塁で再開。代わった桑原が二盗を許し、二、三塁とすると、西浦に2点中前適時打を浴び、結局、これが決勝点となった。

 試合後、阪神・谷本球団本部長は七回の判定について意見書を提出する意志を示した。「タッチをしにいっていないという結論でしたが、それはありえない。映像を見ていただいたら、北條選手は(走者を)追っかけていっていましたし、記録を見て確認したら記録は野選になっていた。タッチをかけてないというならそのままヒットになりますし、明らかに矛盾がある。3フィートも明らかに外れている。きちんと検証していただかないと納得がいかない。少なくても意見書は出さないといけない。ルールに則ってやっていただかないと野球にならない」と話した。

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