ロサリオよ、外スラは「振らない方が怖い」 矢野2軍監督“捕手目線”で復調ヒント

 不振で3日に出場選手登録を抹消された阪神のウィリン・ロサリオ内野手(29)が6日、2軍の全体練習が行われた甲子園室内で打撃練習を再開した。その中で、前日“捕手目線”で助っ人に助言を送る考えを示していた矢野燿大2軍監督(49)はこの日早速実行。外の変化球に対し、バットを振らないことが相手への脅威になることを説いた。

 周囲の不安とは裏腹に、ロサリオは終始明るい表情で汗を流した。4日ぶりに握ったバット。自身と対話するかのように、丁寧に振った。「感触は良かったですし、頭の中を整理できた。それが一番良かった」

 2軍はこの日、ソフトバンク3軍との練習試合が雨天中止となり、午前中に甲子園室内で全体練習を行った。その中でキャッチボールを終えたロサリオは浜中2軍打撃コーチの元へ足を運んだ。遅れて矢野2軍監督が加わると、律義なドミニカンは帽子を取ってペコリと頭を下げた。そこから15分間、復調へのヒントに耳を傾けた。

 練習後、ロサリオは「捕手としてどういう目線で野球をやっておられるとか、外国人に対してどういう配球をしていたかを教えてもらった」と話し合いの内容を明かした。

 自身の現役時代を踏まえ、前日に“捕手目線”で助言を送る考えを示していた矢野2軍監督は、早速実行した。「俺が捕手なら、振らない方が怖い。今は一生懸命打ちに行こうとしている。ストライクは打てば良いんだけど、何でもかんでも打てるわけではない。『スライダーを打つ』という考えより、いかにあのボールを見逃せるかだと思う」。“振らない”ことが相手に脅威を与えることを今後も教えていく構えだ。

 ロサリオの実戦復帰について金本監督は「リフレッシュが済んだら、あとは自分のペースでいいんじゃないかな」と話した。その上で1軍昇格については「2軍でどれだけ変化球についていけるか。結果というより内容ですね」と矢野2軍監督と同様、変化球への対応に注目し、見極めていく方針だ。

 12日からのウエスタン・広島戦(由宇)で実戦復帰の可能性もある。「(教えてもらったことを)ファームの試合でも意識しながらやっていきたい」とロサリオ。首脳陣とのタッグで、現状打破を目指していく。

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