大山よ、はい上がれ 侍・稲葉監督がゲキ「いろんな壁にぶつかって成長を」

 「侍ジャパン」の稲葉篤紀監督(45)が6日、甲子園球場を訪問。阪神-オリックス戦は降雨中止となった中、両チームの練習を視察した。阪神・金本知憲監督(50)との会談では3月に代表入りした大山悠輔内野手(23)の話題も出たもようで、巻き返しへの期待に加え、今後も成長を見続けていく考えを明かした。阪神はこの日、巨人が勝ったため4位に転落。侍入り、そして虎の反撃のためにも大山の奮起が必要だ。

 自ら選び、日の丸を背負わせた選手だ。当然、思い入れはある。雨で試合は流れても、稲葉監督は金本監督と言葉を交わしながら、大山の動きを追っていた。まだまだこれから。苦しくても、はい上がってくればいい。

 「まだまだ彼も若いので、去年やれたとはいえ、まだ1年しかやれてないですし、これからいろんな壁にぶつかりながら、どんどん成長していってくれるんじゃないかと期待してます」

 2年目を迎えた今季の大山が、思うようにいかずに苦しんでいることは把握済みだ。開幕から三塁でスタメン起用された中、ここまで47試合で打率・214、2本塁打、15打点という成績。現在、4試合連続安打中だが、まだまだ本領発揮という段階ではない。

 稲葉監督は3月3、4日に行われた「ENEOS 侍ジャパンシリーズ2018」のオーストラリア戦で大山を初招集。同3日の試合で「7番・三塁」でスタメン起用した中、4タコに終わったものの、潜在能力の高さを評価していた。まだ今季も半分以上残っているだけに、稲葉監督は大山のここからの巻き返しに期待を寄せる。

 「彼は長打も打てますし、あのバッティングというのは魅力的ではあるので今後も続けて見ていきたいです」

 金本監督も練習後、稲葉監督との会談について問われ「(大山を)心配というか、守れるサードというのがなかなか少ないらしいんでね。気にはしてるみたいやけどね」と振り返った。打撃はもちろん堅実な守備も持ち味。和製大砲として開花すれば、今後も代表のホットコーナーを任される可能性は十分だ。

 2020年の東京五輪を見据える侍ジャパン。この日の大山は、他の選手らと同様に、打撃や守備練習で調整した。まずは阪神で、結果を残していく。その積み重ねが、大舞台へとつながっていく。

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