ドラ1馬場「つかんだ」自分の軸 真っすぐ進化

 阪神のドラフト1位・馬場皐輔投手(23)=仙台大=が4日、1軍昇格へのテーマとしてストレートでの内角攻めを掲げた。「つかんだ」と話す体の軸を意識したフォームで威力が増した直球で押していく。

 自分の未来図はしっかりと描けている。ステップアップへの足がかりは強気の投球。「強いストレートを(投げることを)前提に。(今までは)アウトコースの配球が多かったのでインコースを使った配球を」。自信を深めつつある直球でコースを突くと共に相手の懐に投げ込んでいく。

 確信に近い感覚が芽生えた。公式戦初先発となった5月20日・巨人とのファーム交流戦(淡路)。「見えたものがあって」。試合中に体感したのは、取り組んできた体の軸に意識を置いたフォームの確立。ボールへの指のかかり具合や力の伝わり方が“理想”に近づき威力が増した。結果は5回を3安打無失点。投じた球数は69球ながら9三振を奪った。

 これまでウエスタン4試合で3勝1敗、防御率2・08。その中でも目を見張るのは13回で奪った20三振の数字。「幹とするストレートで空振りやファウルが取れている。(それに応じて)変化球も生きてきますし」。アマ時代からウイニングショットとして投げてきた、最速155キロを計測する直球の質に進化を感じ取る。

 見据える視線の先は当然、1軍マウンド。次回登板予定は8日からのウエスタン・オリックス3連戦。「ピンチでも抑えられるピッチングを」。1軍を想定して念頭に置くのは得点圏に走者を置いた状況での投球。いかに傷口を広げないかもポイントに挙げる。

 周りには惑わされない。ドラフト2位・高橋遥(亜大)、同5位・谷川(九州三菱自動車)といった同期は既に1軍デビューを果たしプロ初勝利を飾った。それでも自分の道は見失わない。練習休日だったこの日は鳴尾浜で黙々と走り込み、汗を流したドラ1右腕。「ストレートで勝負できないと苦しくなりますので」。手にしつつある自信を確かなものに変えていく。

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