メッセ、意地の0封 苦手タカねじ伏せた

 「交流戦、阪神0-1ソフトバンク」(29日、甲子園球場)

 エースとして最高の投球を演じた。8回を投げて3安打7奪三振で無失点。それでも阪神・メッセンジャーは、勝利をつかむことができなかった。

 「チームスポーツなので負けてしまった以上、悔しいですね」

 継投でつないだソフトバンクの5投手と息詰まる投手戦を繰り広げた。角度のある直球に加え、低めに制球されたカーブ、フォークで鷹打線を圧倒。八回まで両軍のスコアボードに「0」が並んだ。

 立ち上がりから得点の隙は与えなかった。いきなりのピンチを背負った初回。2死から中村晃を中前打で出塁させると、柳田には左中間へ二塁打を浴びて二、三塁とし、5番・デスパイネを迎えた。だが、落差の大きいカーブを3球連続で投げて見逃し三振。無失点で切り抜けた。

 七回には、無死一塁で打席へ。「決めるべきところで決められた」と、投手前への犠打を決めて1死二塁と好機を演出した。後続が抑えられて得点にはつながらなかったが、打席でもしっかりと役割を果たした。

 2014年の日本シリーズでは白星を挙げたが、交流戦では5試合で0勝5敗という天敵のソフトバンク。「自分の中で決めていたゲームプランを梅野と話し合いながら遂行できました。いいリズム、いい間合いで投げられたのでそこがよかった」と収穫を口にした。

 開幕から大黒柱としてチームを支え続ける右腕。これで10試合中、暴言退場となった4月12日・広島戦以外の9試合全てでクオリティースタート(6回以上、自責点3以内)とするなど安定感は抜群だ。交流戦はまだ始まったばかり。チームの勝利のために、気持ちを切り替えて、次戦へ向けて準備を進めていく。

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