守護神・球児よみがえる 9連戦の切り札!ドリス休養日はベテラン右腕に託す

 阪神は26日、28日の広島からスタートする9連戦に備え、松山からチャーターフェリーで移動した。金本知憲監督(50)は大型連戦中のリリーフ陣起用について、「3連投」「60球」のリミッターを設ける考えを明かし、守護神・ドリスの休養日には藤川球児投手(37)のストッパー起用を示唆した。マテオがこの日に登録を抹消され、ブルペンでは随一の経験を持つベテラン右腕が切り札になる。

 日米通算225セーブの経験が、9連戦を乗り切る“切り札”になる。金本監督はリリーフ陣の起用について「3連投」「60球」のリミットを設ける考えを明かし、守護神のドリスに休養を与える際の代役として「球児もありやろうね。状態によっては」と示唆した。

 昨年からリリーフ陣には1週間で「3連投」「50球」の登板制限を設けて起用してきた。今回は9連戦ということもあり、球数の許容範囲を10球広げたが、連投数は同じ。昨季、史上初の60試合登板クインテットを形成させた要因でもある蓄積疲労の分散化を、今9連戦にも当てはめる。

 それも勝負の9月にリリーフ陣を疲弊させないようにするため。仮にドリスが3連投した場合、固い決意を持って翌日は起用パターンから外す。マテオがドミニカ共和国で自子出産に立ち会うため出場選手登録を抹消された中、代役を任せる有力候補に藤川の名前が挙がるのは自然な流れと言ってもいい。

 現在の防御率は4・50だが、球威は守護神を務めていた当時をほうふつとさせる。12日の広島戦では150キロを連発し、21日の巨人戦ではイニングをまたぎながらも2回をパーフェクトに封じた。日米通算225セーブの数字が物語るように、経験と実績は現状のリリーフ陣の中で群を抜いている。

 仮にドリスが広島で3連投した場合には、ゴールデンウイークで満員の甲子園が代役の舞台となる。大歓声の最終回で動じない強いメンタルも必要だ。

 選定の条件として金本監督は「常に状態を見ながら。ブルペンから連絡をもらってね。球児もいいし、桑原でもいいし、岩崎でもいいんじゃないかな。状態と球数、相性を見ながら」と明かした。そして「先発の踏ん張りよ。誰でも勝ちパターンに行けるから。最低でも6回、持ってくれれば」と先発投手陣の奮起も求めた。

 9連戦中、ドリスの登板機会が増えるということは、それだけチームが勝利に近づいたという証拠。その勢いをつなぐため、背番号22を中心とした救援陣全体で穴を埋める。

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