秋山 執念1勝 六回満塁K斬り!こん身ガッツポーズ 緩急で竜打線ほんろう

 6回、2死満塁で福田を三振に仕留め、こん身のガッツポーズを決める秋山(撮影・田中太一)
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 「阪神3-1中日」(7日、京セラドーム大阪)

 割れんばかりの大歓声が響き渡る中、拳を握り思いっきり叫んだ。2点リードの六回だ。2死満塁、カウント2-2からの5球目。外角144キロの直球に福田のバットが空を斬った瞬間、阪神・秋山拓巳投手の感情があふれ出した。

 「本当はもっと長いイニングを投げたかったんですけど、勝つことができてホッとしています。自分で招いたピンチだったんですけど、チームが勝てばよかったので、自然と(ガッツポーズが)出ました」

 6回5安打1失点の力投で、今季初勝利。立ち上がりから五回まで抜群の安定感を見せた。安定した制球の直球にカーブ、フォークを交えながら中日打線に的を絞らせない。ゼロ行進を続けて試合の流れを引き寄せた。

 「先頭を出してしまったのでそこが一番(の反省)。しんどいイニングになってしまいましたけど、大島さんを打ち取っていたら完投も見えてたかなと思う。まだまだだと思いました」

 順調な内容を見せていただけに悔やむのが、唯一の失点を許した六回だ。先頭・大島に中前打を浴びると、1死二塁からはアルモンテに右翼線へ適時二塁打。その後は連続四球などで2死満塁とされたが、後続を断ち最少失点でしのいだ。中5日で92球。この回で降板となった。

 香田投手コーチは「立ち上がりから緩急を使って五回までいい投球だった。六回を最少失点で抑えて帰ってきたのは(評価できる)一番ではないか。ああいうところで粘れるようになった」と成長を高く評価した。

 9年目の右腕。金本監督からも先発投手の軸として期待されている。「メッセもいい投球をしましたし、後輩の小野もいい投球をした。負けないようにと思っている」。自分にプレッシャーを与えながら日々を過ごす。この1勝が大きな自信になるはずだ。

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