糸井インタビュー(2)シーズンでスコ打ちしたい

 阪神の糸井嘉男外野手(36)が、デイリースポーツ単独インタビューで初戦必勝を誓った。開幕戦となる3月30日・巨人戦(東京ドーム)は菅野との対戦が確実。昨季沢村賞の難敵との対戦だが、「好球必打で初戦を取りたい」と気を引き締めた。また、シーズンの公約として『お立ち台7回以上』を宣言。移籍2年目に向けた思いを存分に語り尽くした。

  ◇   ◇

 -昨年はキャンプ前に右膝関節炎を発症。今年は2月を完走した。元気にスタートできるのはプラスになる。

 「それは、普通のことですけどね。ケガしたのは初めてだったので、昨年と比べたら…という話ですが。今年はいつも通りのスタートですよ」

 -現在の心境は。

 「何年やっても多少の不安はある。開幕前は期待もあるし、不安もある、楽しみも…。でも、楽しみの方が。やっぱり、楽しみの方が多いですね」

 -キャンプ中には金本監督に誘われ、数回食事を共にしていた。

 「僕の中でもレジェンドですから。まだ緊張しますし、あまり話もできていないですが。年齢を重ねてキャリアハイはすごいことですから、そういう話を聞きたかった。試合後に素振りを1時間くらいやってはったりとか、そういう部分の話。毎日試合がある中で簡単にはできない。それは本当にすごいことで、印象に残っていますね」

 -3月17日の中日戦(ナゴヤドーム)でバックスクリーン左に本塁打。いい形でシーズにも入れそうだ。

 「打撃はちゃんとタイミングを取って、ポイントを大事にして打っています。それがあの打席ではよかったということですね。しっかり振れているから、あそこまで飛んでくれたと思いますね」

信じてやっていく

 -23日のオリックス戦(京セラドーム)でも難しい球を2安打。

 「いま良くてもあんまりうれしくないですけどね。やっぱりシーズンでスコ打ちしたいですし。正解はないから。これをやっておけば大丈夫というものもない。自分の感覚と監督、コーチから言われていることを信じてやっていくしかない」

 -同日の試合前、打撃練習後に金本監督、片岡ヘッド兼打撃コーチと話し込む場面も。

 「監督が考えている打順があって、1番か3番か5番と。『お前はどうなんだ?』と言われたので。じゃあ間とって2番でどうですか!!と言いました(笑)。それは冗談ですけど、僕は考えてもらっている打順で打つだけだと思っています、と伝えました」

 -過去、印象に残る開幕戦は。

 「それはやっぱり初スタメンでしょ。それと昨年。FA移籍した年のシーズンで、自分にプレッシャーをかけて臨んだ。周りからの目もある中で、結果を残すことができた」

 -初めての開幕戦スタメンは2008年、ロッテとの対戦だった。

 「フワッフワしていましたね。がむしゃらという言葉がぴったりでしたから。ここで絶対にレギュラーを取らないとアカンと。特にあの時の外野はすごかったですからね。ケガしてしまったけど、絶対にレギュラーを取るんだという気持ちしかなかったですね」

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