藤浪に江夏氏から激辛エール「考え過ぎるな」 「ずぶとい神経」で殻を破れ!

 「阪神春季キャンプ」(15日、宜野座)

 阪神の藤浪晋太郎投手(23)が15日、今年初の対外試合登板となる16日・楽天戦(宜野座)に向けてブルペン入りした。真っすぐを中心に47球。ネット裏で視察した球団OBの江夏豊氏(69)からは「大胆になれ!考え込み過ぎると答えは出ない」と厳しいエールを送られた。かつての虎の大エースから、チームを代表する投手へ成長するように期待を寄せられた。

 一球一球を大事に考えながら投げる背番号19に、大先輩から鋭い視線が向けられた。江夏氏の前でブルペンで47球を投じた藤浪。右腕の動きやステップを確認しながらの投球で、16日・楽天戦に向けて最終調整を行った。

 7日の紅白戦を経て、11日・DeNA戦は右肘の張りで登板回避。16日は仕切り直しのマウンドとなり、2イニングを投げる予定だ。「前回(紅白戦)は変化球が入らず、ピッチングになっていなかった。打者との対戦。変化球とか配球でカウントを作れるようにしたい」。明確なテーマを持って臨む考えを示した。

 6年目を迎える右腕。まだ、チーム内で自らの地位は確立できていない。ルーキーイヤーから3年連続で2桁勝利を挙げながら、16年は7勝11敗、17年も3勝5敗と低迷。江夏氏はシーズン中から悩む右腕を見て、厳しい評価を口にした。

 「考え込み過ぎ。もっといい意味で大胆になれ。自分で考えるのは悪くないが、考え過ぎるとかえって答えが出ない。目をつぶってど真ん中に投げるくらい開き直って。これからの藤浪にはそういう、ずぶとい神経が要求される」

 OBや評論家としてだけでなく、15、16年はキャンプ中に臨時コーチを務めるなど、江夏氏は藤浪を近くで見守ってきた。だからこそ、期待も大きい。「過去5年間で(3年連続)2桁勝って、『タイガースのエース』と言われてもおかしくない素材」と評する。それだけに現役時代の自身と同じように、チームを背負う投手として、もうひと回りもふた回りも成長してもらいたいとの思いが強い。

 藤浪も自覚は十分している。結果を残すため、制球面の課題克服へ着手。変更した投球フォームを固めるべく、キャッチボールから意識し、全体練習後の自主練習でもシャドーピッチングを繰り返し、習得に励んでいる。

 春季キャンプも15日が経過した。日々の練習で疲労も蓄積しているが、関係はない。「(疲れは)ある程度、範囲内。キャンプ中なので、そういうことを言ってもしかたがない」と力を込めた。2018年こそ、巻き返しを期する右腕。自らの殻を破り、開幕ローテの座は自力でつかみ取る。

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