ドラ1馬場実戦向き!4種の変化球披露 金本監督、熱視線送る

 「阪神春季キャンプ」(2日、宜野座)

 阪神のドラフト1位・馬場皐輔投手(22)=仙台大=が2日、今キャンプ初めてブルペン入りした。金本監督ら大勢の人が熱視線を送る中、実戦さながらにカット、縦と横のスライダー、スプリットと4種類の変化球を披露。打者を立たせて審判員がジャッジした時には、19球中12球がストライクと判定された。期待のルーキーは徐々に状態を上げていく。

 馬場がマウンドに立つと、周囲の視線が一気に集中した。注目の初ブルペン。ファンに近い左端のマウンドで捕手を立たせて肩慣らしを終えると、捕手の長坂を座らせた。セットポジションから39球。自らのペースを崩すことなく、慎重に一球一球を投げ込んだ。

 ネット裏では金本監督が視察。横からは仙台大の恩師・森本吉謙監督が訪れ、見守った。直球を中心にカットボール、縦横のスライダー、スプリットと多彩な変化球を投げ込んだ。「緊張もあり、力みもあったので、変化球で緩めながらというのは工夫した」と振り返った。

 打者を立たせてからは、制球力がより一層高まった。「立っていただいて、球数も何球か投げていたこともあるが、いいリズムで投げることができた」。それまでは、審判員によるストライクコールが15球中6球だったのに対し、バッターを迎えると19球中12球と大幅に増加。実戦向きのタイプである一面を見せた。

 ブルペンで投球練習を行ったことで、明確な課題も見つかった。「緊張もあって、納得いかない部分もある。まだまだ、制球も定まっていないですし、もっと改善することはある」と前を向いた。

 初体験のプロの春季キャンプ。大勢の観客の中で投げた経験も少なく、慣れない環境に戸惑いもあって無駄に力が入ってしまった。「場数を踏んでいけば大丈夫だと思う。まずは、キャンプは一日一日を大事にすることで先が見えてくる」。人に見られている機会を大事にし、大舞台で最高の投球をするための準備を整えていく。

 金本監督は「まだまだ100%じゃない状態だと思うし、その中で変化球に自信を持ってるんだろうなという感じですね。もう少ししたら球のスピードも上がってくるんじゃないかな」と評価。今後の調整に期待した。

 「まずはストレートが大事なので、次のブルペンが自分なりに考えて入れたらなと思います」と意欲を見せた馬場。目標の開幕ローテ入りへ、一歩ずつ歩みを進める。

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