秋山 G倒勝負服で菅野との再戦熱望 警戒、ゲレーロには打たせん!

 阪神の秋山拓巳投手(26)が24日、巨人・菅野との再戦を熱望した。この日、巨人&阪神の共同プロジェクト「伝統の一戦~THE CLASSIC SERIES~」の一環として5月25日からの3連戦(甲子園)で着用する限定ユニホームを発表。1975年から78年にビジター用として着られた「輝流ラインユニホーム(水色)」で、右腕がモデルとして登場した。新人で4勝した2010年にも着た、縁起のいい戦闘服で宿敵に投げ勝つシーズンとする。

 着慣れないユニホームに袖を通し、8年前の記憶がよみがえった。新人時代の2010年。交流戦中にも着用した。同年8月21日の巨人戦(東京ドーム)で初登板。6回4失点で黒星を喫し、ベンチでは涙を流した。再び着用することになった戦闘服。秋山にとって伝統の一戦は特別だ。

 「小さい時から巨人ばかり見てきたので。印象に残っています。日本のエース。今年もこのユニホームを着て、投げ合う機会を作れるように頑張りたい」

 香川県丸亀市出身。父・正二さんの影響で幼少期、「野球観戦=巨人」だった。松井秀喜に高橋由伸、上原浩治…。スター選手に心を奮わせた。長く苦しんだ期間を経て、昨季12勝(6敗)の大ブレーク。常に立ちはだかったのも、巨人だった。4度の登板はいずれもエース・菅野との対戦。1勝2敗だった。

 負け越しはしたが、防御率は1・73。飛躍のきっかけになったのも、巨人戦だった。昨年5月9日の対戦(東京ドーム)では7回2失点で2勝目。初めてエース相手に起用され、投げ勝ってみせた一戦。首脳陣の信頼を得た登板でもある。今季からゲレーロが加入。中日に在籍していた昨季、対戦成績は10打数3安打、2本塁打だった。

 「長打を打たれないようにすれば、得点には絡まないので。打たれても切り替えさえうまくしていけば、いい成績が残せると思います」。既に元日から始動。2015年から4年連続で、ダイヤモンドバックス入団が決まった平野佳寿投手らと、京都府内で合同トレを行ってきた。

 「昨年よりもいい状態」と調整は順調。キャンプメンバーも発表され、順当に1軍スタートが決定した。「気持ちの面で余裕はあると思いますが、ペースは例年通りに。コーチと相談しながら、投げ込みもしっかりしていきたい」。慢心はない。伝統の一戦が秋山のさらなる成長を支える。

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