沖縄キャンプ地、宜野座球場命名権「かりゆし」に決定 虎に幸せ運ぶ

 阪神が2月の春季キャンプで使用している沖縄・宜野座村の宜野座球場と宜野座ドームの命名権を「株式会社 かりゆし」が購入することが22日、分かった。9月14日から沖縄県内に拠点がある企業や団体を対象に募集を行い、今週に入って正式決定した。「幸せ」といった意味もある沖縄の方言の「かりゆし」と共に、金本阪神3年目のキャンプが幕開けする。

 宜野座球場に新たな名称が付けられる。9月14日に命名権の公募を発表。ようやく「株式会社 かりゆし」が購入することで決定した。宜野座村役場の関係者が「今週に入って決まりました」と明かした。

 「株式会社 かりゆし」は、沖縄本島でホテル業を営む株式会社だ。沖縄の発展に貢献することを理念としており、宜野座村のさらなる地域活性化という目的にもピッタリと当てはまる。また、社名の「かりゆし」という言葉は、沖縄の方言で「幸せ」であるとか「めでたいこと」といった意味を表しており、縁起のいい名前だ。

 当初応募した段階では、契約期間は3年以上5年以内で契約料は年間500万円以上とされていた。今回の契約の詳細は明かされていないが、球場施設の維持費で年間約2500万円かかるとされる中、よりよい施設にしていくことが命名権募集の一つの理由であるだけに、財源を確保できたことは宜野座村にとっても大きい。

 前出の関係者は「これから球場設備の維持、充実化を図れると思います。何かあれば対応します」と話す。阪神側の要望にはこれまで同様、積極的に応じる構え。今回の命名権販売による収入でさらなる施設面の改修も可能で、例えば、長打が魅力の新助っ人・ロサリオの場外弾に備え「ロサリオネット」の設置や、観客席を整備することも考えられる。

 球場の正式名称は未定だが、応募の段階で「宜野座」の文字を入れることが条件となっていた。来年のキャンプまでには名称が決まる方向で、新たなスタートと共に2月1日を迎えられる。縁起のいい「かりゆし」という言葉と共に、宜野座でしっかりと準備を整え、来季を幸せな1年としたいところだ。

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