ドラ1馬場、背番号18の覚悟 「マー君級」エースに

 阪神は4日、大阪市内のホテルで新人7選手の入団発表会見を行った。即戦力として期待が大きいドラフト1位・馬場皐輔投手(22)=仙台大=は、背番号が18に決定した。「18」は故郷・宮城に本拠地を構える楽天で、田中将大投手(29)=ヤンキース=がかつて背負っていた番号。目標とする大エースを自らと重ね合わせ、最速155キロを誇る剛腕が未来への扉を開く。

 壇上に上がった馬場のユニホームには、エースナンバーが輝いていた。「18番という素晴らしい番号をいただいたので、その背番号に負けないようやっていきたい」。期待を一身に受け止め、猛虎の一員として全力で戦っていく覚悟をみせた。

 あこがれ続けた故郷のエースと同じ番号でもある。目標とする選手を問われ「田中将大投手です」と即答。「田中投手はチームに愛されていた投手。僕もチームの中心選手となれるよう頑張りたい」と偉大な投手に一歩でも近づきたい考えを示した。それは、右腕のすごさを身近で感じてきたからでもある。

 宮城県塩釜市出身の馬場にとって、長らく楽天のエースに君臨した田中はまさにスーパースター。試合を生観戦した経験もあるという。「田中さんはストレートがすごく速いんですけど、変化球、緩急も使える。いろんな場面でいろんなピッチングができるんで勝ち星も多いのかなと」と、徹底分析できるほどに尊敬している。

 田中は2013年に24勝0敗という圧倒的な投球でリーグ優勝に貢献。さらに球団創設初の日本一にまで導き、11年3月11日に発生した東日本大震災から復興を目指す東北に勇気を与えた。楽天優勝時、高校3年生だった馬場は「宮城は盛り上がっていました」と振り返りつつ、「そういうのを見て、自分も1年目なんですけど少しでも貢献できるように」と力を込めた。

 父・恒彦さんと母・直美さんの心にも、田中の活躍は深く刻まれているという。「あの時はいろいろありましたので。ああいう大投手を目標に、地域の皆さんに愛されるような選手になってほしいですね」と母・直美さん。遠く離れた関西に旅立つ息子にエールを送った。

 阪神では2001年の藪恵壹氏を最後に、背番号「18」を背負って長く活躍した選手はいない。だが、金本監督は「それは彼が(いいイメージを)作ればいい」ときっぱり。馬場が歴史を作る選手になることを期待した。

 早い段階で関西に染まりたいことを公言している馬場。“猛虎魂”十分な右腕が、「マー君級」の活躍でファンを笑顔にしてみせる。

2023-11-05
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