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江越スイッチ挑戦で勝負の4年目 金本監督も驚く“左適性”

 「阪神秋季キャンプ」(17日、安芸)

 阪神の江越大賀外野手(24)が17日、スイッチヒッター挑戦を開始した。本来は今オフから着手するプランだったが、本人の強い要望で前倒し。この日の秋季キャンプで初めて左打ちを公開し、鋭い打球を連発した。高い潜在能力を開花させるため、左打ちに活路を見いだし、定位置奪取を強く誓った。

 左打席で構えた江越は終盤、叫びながらバットを振った。室内練習場で1人、90分にも及んだ居残り特打。2階から見守った金本監督の声が響く。「ええやないか!!」。ぎこちなさも残る。だが、広角に飛ぶ鋭い打球に、確かな手応えを感じていた。来季は勝負の4年目。退路を断ってスイッチ挑戦を決めた。

 「やってみんか?」-。きっかけは今年の春キャンプ。金本監督との何げない会話だった。「最初は冗談っぽくだと思うんですけど。今年、全然打てなかったので」。3年目の今季はプロ入り最少の28試合出場。18打席で安打はわずか1本に終わった。昨年の同時期、スイッチに挑戦した大和が活躍。右打席の内容も変化した先輩の姿が背中を押した。

 「大和さんにも話を聞いたんです。右も良くなってきた、と。そういうこともあるかもしれないと思って」

 大和は今季、キャリアハイとなる打率・280。左の・287に対して、課題だった右でも・276と高い数字を残した。スイッチ挑戦の思わぬ“産物”。江越自身も本格的な転向に関しては「まだやるかは分からないです」と前置きしながらも、今後も継続して取り組んでいく。

早速“柵越え”

 全体練習。ロングティーで初めて左打席に立つと、三塁ベンチ付近から左翼方向への柵越えが5本あった。「初めて」という挑戦の素質は十分。後方から見守った金本監督も「左の方がいいスイングをする」と驚いたほどだ。守備、走塁は1軍トップクラス。「あの守備力と足は欲しい。使いたい」と打撃面の成長を願う。

 「簡単じゃないのは分かっています。でも、可能性が広がるなら」。両手をテーピングでぐるぐる巻きにした江越は、決意に満ちた表情で挑戦理由を明かした。「ずっと1、2軍を行き来して、今年は2軍生活が長かった。1軍に定着してチームに貢献したいので」。覚悟を持って野球人生最大の挑戦に挑む。

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