新助っ人候補にアルシア浮上 前Dバックス外野手、メジャー通算44発
阪神が来季の新外国人候補として前ダイヤモンドバックスのオズワルド・アルシア外野手(26)をリストアップしていることが10日、分かった。14年にツインズでシーズン20本塁打をマークするなど、メジャー通算44発を誇るパワーヒッター。日米争奪戦の様相を呈してきた韓国プロ野球・ハンファのウィリン・ロザリオ内野手(28)も含め、4番を任せられる大砲の選定を進めていく。
来季、金本阪神3年目の命運を握る外国人野手補強の中で、左の強打者の名前が浮上した。メジャー通算で44本塁打をマークしたアルシア。球団幹部は「ロザリオとともにアルシアの名前は(リストに)入っている」と明かす。
アルシアはメジャーデビューとなった13年に14本塁打をマーク。翌14年はキャリアハイの103試合に出場し、20本塁打を放った実績を持つ。その後、メジャーでレギュラーに定着するまでには至らなかったが、3Aでは今季93試合に出場し、打率・326、24本塁打、87打点。三振数も年々減少するなど、打撃技術に磨きがかかってきた。
現在はダイヤモンドバックスからFAとなっており、獲得交渉に支障はないもよう。シーズン前から調査を続けてきたロザリオについては、11月いっぱいは韓国プロ野球・ハンファに保有権があり、ルール上、獲得交渉を行うことができない。
加えて日米争奪戦の様相を呈してきており「いろいろ考えていかないといけない」と同幹部。豊富な資金を誇るメジャー球団とのマネーゲームに発展した際には、獲得できないリスクも検討する必要がある。今季、広島を追走できなかった要因に挙げられた外国人補強の失敗。その“二の舞い”を避けるためにも、アルシアの名前が浮上してきている。
11日には坂井オーナーが安芸入りし、秋季キャンプを視察する予定。その後、金本監督らと外国人の補強方針について意見交換が行われるもようだ。四藤球団社長ら球団幹部はこの日、安芸入り。11日に何らかの方向性が出る可能性もある。
投手陣は呂彦青(ル・イェンチン)の入団が決まり、ディエゴ・モレノ投手(30)=前インディアンス=の獲得が決定的な状況となった。05年以来、13年ぶりのリーグ優勝を目指す上で、残るピースは中軸にしっかりと座ってくれる外国人の長距離砲。左のアルシアか、右のロザリオが、その穴を埋めるために欠かせない候補であることは間違いない。