金本監督『神の手再現』で清宮引く 阪神「将来の4番候補」に改めてラブコール

 26日に東京都内のホテルで行われるプロ野球ドラフト会議に向け、阪神は25日、都内のホテルでスカウト会議を開き、早実・清宮幸太郎内野手(18)の1位指名を確認した。金本知憲監督(49)は、清宮を将来の4番候補として位置付けて魅力を語り、ラブコールを送った。最大8球団による競合になる可能性はあるが、くじ引きでは2年前に高山を引き当てた強運で再び逸材を引き当てる。

 午後3時に始まり、約1時間30分で終了したスカウト会議後に、指揮官の熱い思いが放たれた。すでに表明していたように、1位指名は清宮で変わらない。将来の4番候補となる大器。金本監督が、ラブコールを送った。

 「(魅力は)数字そのものでしょう。百何本打っていて、体も強そうだし、柔らかさもあるというね。飛ばす技術もある、とらえる技術もあるし。(将来の4番候補かと問われ)でしょう」

 高校時代に残してきた数字に、疑いはない。今夏の甲子園出場は逃したものの、1年時から聖地を沸かせていた逸材。父・克幸氏と共に、親子そろって阪神ファンという話もあり、まさにタテジマがピッタリのスラッガーとなる。

 チーム構成を考えても魅力的な選手だ。金本監督は就任1年目から高山ら若手を積極的に起用。今季は中谷が20本塁打を記録し、昨年1位指名した大山もさらなる飛躍を予感させるものを見せてくれた。生え抜きの若虎を育てて魅力ある打線を組む。着々と進む未来予想図。そこに、清宮の名前が加われば…。さらに夢は広がる。

 競合数に関しては、この日の段階で「6球団ぐらい?6か7ぐらいなんかなあ、という予想ですけどね」と話す。今年もくじ引きを託されるが、ゲン担ぎについて問われると「いや、特に…言いません(笑)」とけむに巻き、当日の勝負ネクタイを問われても「適当に持ってきた」とこだわりはなし。ただ、勝負事では負けられない。

 くじの順番を考えれば、金本監督の前に残るのは次のソフトバンクとの2枚になる可能性が高い。仮にその中に当たりくじが残っていれば2分の1の大勝負。15年度のドラフトでは「直感だった」という左手で、ヤクルトとの2分の1の確率での一騎打ちを見事に制し、高山の当たりくじを引いた。「神の手」の再現に期待が集まる。

 「会社を挙げて、ぜひともというね」と金本監督。球団として、是が非でも迎え入れたい近未来のスター。思いを込め、赤い糸を信じて勝負に挑む。

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