仏の安藤が鬼になる 2軍育成コーチ就任、金本監督指令に「厳しくしていく」

 阪神は23日、2018年度のコーチングスタッフを発表した。今季限りで引退して2軍育成コーチに就任する安藤優也コーチ(39)と新井良太コーチ(34)はこの日、西宮市内の球団事務所で会見し、安藤コーチは金本監督からの指令で「鬼」となり、厳しく指導にあたっていく意気込みを口にした。矢野作戦兼バッテリーコーチが2軍監督に、片岡打撃コーチがヘッドコーチ兼打撃コーチに配置転換される。

 年下の選手にも優しく接してきた温厚な人柄も、立場が変わればそういうわけにいかない。時に笑顔を封印し、厳しさを前面に押し出す。胸にあるのは金本監督からのリクエスト。「仏」の安藤が「鬼」となって、若虎を鍛え抜く。

 「去年まで一緒にやってた福さん(福原新2軍投手コーチ)もそうでしたけど、コーチという立場に変わるので、選手とは一線を引いて。金本監督には『厳しくしてくれ』と言われてますので、厳しくしていきたいなという思いはありますね」

 球団からの要請を受け、やると決めた以上は覚悟を決めてやり抜く。2軍は実績のない若い選手の多い場所。甘やかす必要はない。とにかく厳しく指導にあたる。ただ、そうは言っても、選手に自身の考えを押し付けることはしない。

 例えば今季、2軍で時間を共にすることが多かった藤浪に関して問われると「指導する機会があれば、自分の思っていることを言ってあげたいなという思いはあります」と話した上で「まずは藤浪自身がどういうふうに思ってるのか、どういう気持ちでやってるのかというのをまずは話しながら」と答えた。対話を重ねて修正を図るスタイルを目指す。

 自身は16年間の現役生活で、先発も中継ぎも経験。引き出しの数は多い。「今年に限って言えばリリーフは12球団でもトップクラスの力があると思います。課題は先発投手陣かなと思います」。1人でも多く、先発ローテに入れる投手を育成することが目的となる。

 「明日の秋季練習からはコーチとして指導するということです」と安藤。10日に引退試合を行ったばかりだが、気持ちはもう切り替わっている。新たに「86」の背番号を背負い金本阪神3年目の戦いを2軍からサポートしていく。

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