掛布2軍監督、甲子園でラスト飾る 胴上げ拒否も「非常に濃い2年間」と感謝

横田(左)から花束を渡された掛布雅之2軍監督=甲子園(撮影・佐藤厚)
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 「ウエスタン、阪神16-4広島」(28日、甲子園球場)

 今シーズン限りで退任を発表している阪神・掛布雅之2軍監督(62)が28日、最終戦となったウエスタン・広島戦(甲子園)で有終の美を飾った。序盤から打線が爆発して今季チーム最多16得点で快勝。投げては先発の藤浪が5回4安打1失点(自責点0)と安定感を見せ、掛布監督の花道を彩った。

 初回、北條の四球から猛攻は始まった。無死満塁から陽川の押し出し四球で先制し、続くロジャースが左翼へ3点適時三塁打。相手のミスもあったが、二回以降も効果的に得点を重ねた。14-1で迎えた六回2死二、三塁は、陽川が三遊間を破る2点適時打。とどめを刺したのは背番号31の“愛弟子”だった。

 先発の藤浪は最速155キロの直球を軸に、課題の対右打者も力でねじ伏せた。三回2死一、三塁のピンチでは、4番・エルドレッドに全球真っすぐ勝負。最後は154キロ直球で見逃し三振。6奪三振、1四球とマウンドを完全に支配し、チームに流れを呼び込んだ。

 掛布監督にとっては、この日がラストゲーム。開門前の甲子園球場には約1400人のファンが列を作り、その中には徹夜組もいた。ミスタータイガースの姿を一目見ようと、聖地が背番号31に揺れた9月28日。試合終了後、マイクを持った掛布監督は「若い選手は着実に力を付けてきている。非常に濃い二年間でした。ファンの皆さまには、素晴らしい舞台を作っていただき、本当に感謝しています。二年間ありがとうございました」と感謝を伝えた。

 その後、選手がベンチから続々と飛び出し、掛布監督を胴上げしようとしたものの、まさかの胴上げ拒否。そのままスタンドへ向け両手を振りながらグラウンドを後にしていった。

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