金本監督 危機感あらわ 甲子園CSへミス撲滅「早く決めたい」

 練習を見守る金本監督(撮影・飯室逸平)
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 阪神・金本知憲監督(49)は15日、今季目標を2位死守へと切り替え、残り13試合を戦っていく考えを示した。本拠地・甲子園でのCSファーストS開催へ、訴えたのはミス撲滅。相手にスキを見せない野球を徹底し、残り試合、そしてポストシーズンを勝ち抜く。この日は甲子園で若手野手と先発投手陣による指名練習が行われた。

 マジック1。広島が1試合でも勝てば連覇が決まる状況で、金本監督は方針を切り替えた。今まで首位・広島だけを見て戦ってきたが「まずは2位の確保ですよ。CSは本拠地、甲子園でやらないといけない」と力を込める。

 現在、3位・巨人とは5・5ゲーム差。残り試合を最も多く残しているDeNAには6・5差をつけているが「まったく油断はしていないですよ。早く決めたい。まだ何が起こるか分からないですから。危機感を持ちながら、今、2位だなんて楽観視もしてない」。そう明かした指揮官は、厳しい表情を貫く。

 残り13試合で一つでも多くの白星を挙げ、1日でも早くCSファーストSの開催権を確保するために-。チームに訴えたのはミスの撲滅だ。

 巨人3連戦では守備のミスが失点に直結した。サインミスもあった。走塁、打撃も含め「今はみんなミスするイメージしかない」と明かした上で、「ウチはとにかくスキが多い。まだまだ未熟な選手が多い」と分析する。

 就任直後から若手選手には『明るく、厳しく』をテーマに、背中を押してきた。広島時代にミスを厳しくとがめられた経験から「みんなミスするな、ミスするなで縮こまっていたからね」と金本監督。ミスは必然と我慢し、ノビノビと野球をやらせたかった。

 ただポストシーズンへ向け「短期決戦はミスが命取りやからね。ワンプレーで決まってしまうんだから」とミス撲滅を訴えた指揮官。スキをなくし、2位死守、そして日本一を目指す。

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