阪神、福留の逆転2ランも一瞬、安部にマジック再点灯のサヨナラ2ラン浴びる

9回、広島・安部友裕にサヨナラの逆転2ランを打たれ、歓喜の広島ナインを横目にベンチに戻る阪神 ラファエル・ドリス=マツダスタジアム(撮影・高部洋祐)
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 「広島8-7阪神」(5日、マツダスタジアム)

 阪神は5-6で迎えた土壇場の九回に福留が逆転17号2ランを放ったが、その裏に広島・安部にサヨナラ逆転2ランを浴びた。広島にマジックナンバー12が点灯し、阪神は再び自力優勝の可能性が消滅した。

 カード初戦を託した先発・藤浪は4回5安打5失点、4四死球でKO降板となった。

 試合は終盤まで一進一退だった。初回、藤浪が松山に先制の2ランを浴びた。だが、二回に坂本の中前適時打などで同点とすると、三回には大山の右前適時打で勝ち越しに成功した。だが、直後のマウンドで藤浪が3失点。四死球で崩れ始めると、1死満塁から松山の遊ゴロで同点。2死二、三塁から安部に2点適時打を許した。

 それでも2点ビハインドの五回。北條の左前適時打で1点差に迫ると、六回には上本が自己最多の8号代打アーチで、一時は同点に追い付いた。だが、七回、4番手の高橋が2死から松山、安部に連打を浴びて失点。代走・野間の足にやられ、再び勝ち越された。

 それでも九回は福留が起死回生の逆転弾を放ったが、最後は抑えのドリスがこの日3安打5打点の大活躍となった安部の一発に泣いた。

 鳥谷がマルチ安打で、2000安打まで残り4本。球場を沸かせたが広島との直接対決に敗れ、ゲーム差は再び7・5に広がった。首位猛追を狙った3連戦初戦で、あまりにも重い1敗を喫した。

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