福留V弾 休み明けは5戦連発 8月大当たりで月間MVP視界

 「ヤクルト4-7阪神」(23日、神宮球場)

 スタメンに名を連ねると、必ずといっていいほど大仕事をしてくれる。休養明けで臨んだ阪神・福留が魅せた。決勝の15号3ラン。「2アウトだったんで、思い切っていこうと」。勝負強さが際立っている。

 同点に追いついた三回2死一、二塁。厳しい内角攻めに遭ったが、全く動じなかった。カウント2ボールからの3球目。狙い打ちしたかのように直球を完璧に捉えた。右中間スタンドへ一直線。「内角攻め?よくあること」。勝ち越しの一打を放ち、悠々とダイヤモンドを一周した。

 前日22日を休養日に充てていた。万全な状態を作って臨む。直近の休養日明け5試合で5本塁打。日ごろから「しっかり準備をするだけ」と話すベテランが、チームの配慮に結果で応えている。

 やはり主砲が加われば、打線の厚み、威圧感が違う。混とんとした流れの中でも一撃で流れを変えることができる。5月27日・DeNA戦(甲子園)以来の糸井とのアベック弾で再びチームも勢いづいた。

 40歳が描いたアーチに金本監督も脱帽した。「スカッとしたホームランで。見てる方も、ベンチで見ていてもこっちがスカッとした。すごい当たりやったね」。チーム最年長とは思えない力強い打球。衰えない強じんな肉体と技術が合わさった、もはや“芸術品”だ。卓越した打撃力で見る者を魅了している。

 夏場でも「体重が落ちることもないし、食欲がなくなることもない」という主将は、8月に大当たり。55打数18安打、打率・327で本塁打は6本。さらに21打点と荒稼ぎしている。月間MVP獲得も視野に入ってきた。シーズン後半で失速しがちな時期にベテランは元気はつらつ。夏男が躍動し続ける。

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