阪神悪夢の3連敗…藤浪2死球で球場騒然 五回途中3失点KO

 「阪神3-5広島」(16日、京セラドーム大阪)

 阪神が最悪の形で首位・広島に連敗を喫した。約2カ月半ぶりに復帰登板した藤浪が、4回2/3を投げて7安打3失点KOで、4敗目(3勝)。2死球で球場は騒然となった。降板時にはエールの気持ちなのか、一塁側スタンドからも拍手を送られるなど、異様な光景が場内に残った。

 初回、3本の安打で1点を失うと、二回だ。1死後に大瀬良との対戦。1ボール1ストライクから3球目、145キロの直球がスッポ抜けた。左肩に打球を受けた大瀬良は、マウンドに向いて「大丈夫、大丈夫」と笑顔。一度、ベンチに治療のために戻ったが、笑顔でグラウンドに戻ってきた。藤浪は帽子を取って謝罪した。

 この1球でリズムを崩した藤浪は、三回に先頭・鈴木の四球から2失点。四回には菊池にこの日2個目の死球を与えた。両軍がホーム付近で、にらみ合う事態に発展。続く五回にも、再び先頭の鈴木に四球。2死を取ったが一、三塁から石原に四球を与えた。5個目の四球。続く打者は投手・大瀬良だったが、たまらずベンチからタオルが投入された。ボールがコールされる度に、スタンドからはタメ息が漏れ、怒声が飛ぶ状況。限界だった。

 この日は、5月26日のDeNA戦(甲子園)後に2軍降格して以降、約2カ月半ぶりの復帰戦。金本監督も「今後、彼の人生を左右すると言えばオーバーかもしれないけど、僕はそれぐらいの目で見たいと思う」と期待を込めていたが、指揮官の思いとは裏腹に結果は暗転した。

 打線はプロ入り初めて、大山を1番で起用(左翼)。3点ビハインドの六回、ロジャースが左翼フェンス直撃二塁打で出塁後、鳥谷、北條の連続適時二塁打で1点差に迫ったが、七回に高橋-桑原の継投で再び2点を失った。これでチームは3連敗。首位の広島に10・5差を付けられ、3位のDeNAには1・5差に迫られた。

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