福留、不屈弾!一発神話止まっても 意地の13号3ラン

 「阪神6-11広島」(15日、京セラドーム大阪)

 最後まで諦めない。ベテランが自らのバットで手本を示した。2-11と大量リードを許して迎えた五回、阪神・福留孝介外野手(40)が反撃の右越え3ランを放った。結局、広島に優勝マジックの再点灯を許し、福留弾の不敗神話も12試合で止まったが、不惑の一振りが大敗ムードのチームに喝を入れた。

 敗色濃厚のムードが漂う中、空気を一変させる希望の光が右中間スタンドに突き刺さった。虎党がこの日一番の盛り上がりを見せた今季13号3ラン。誰もが輝きを取り戻した目で福留を見つめた。

 場面は2-11と大きくリードを許していた五回だった。先頭の梅野、北條と続けて安打を放ち出塁。それでも2死を奪われ、反撃の1本が出ない。2死一、二塁のまま打席には主砲が入った。甘く入った変化球を見逃さない。痛烈な打球はフェンスの奥へと消えていった。

 ついに不敗神話が止まった。福留が本塁打を放った試合は今季12連勝で、昨季から数えれば14連勝だった。それでも序盤に2桁得点を許す一方的な展開で飛び出したアーチは、ベンチにいる全員に諦めないことを示す一発となった。ベテランは敗戦後、言葉を発せず球場を後にした。

 チームを鼓舞する姿勢は、初回に3点を先制された直後にもあった。四球で出塁し2死一、二塁から中谷が左中間へ打球を飛ばした。広島の中堅手・丸がファンブルして処理にもたつく。一塁から三塁を蹴ろうとしていた福留は、さらにギアを上げて本塁へ。鋭いスライディングをし、左手でホームベースにタッチ。わずかな差で、一時1点差とするホームをもぎ取った。

 類いまれな野球センスが自然に体を突き動かす。疲労のたまりやすくなった40歳の体でも、だ。併殺打のケースでも状況によっては免れようと全力で一塁を駆け抜けることも少なくない。試合の行方を左右する局面を把握し、プレーする。この細かい積み重ねが、主将の「ここ一番」での活躍を生み出しているに違いない。

 そんな全力プレーについていくための体のケアは過酷だ。試合前のストレッチ中には、股関節などの故障につながりやすい箇所のマッサージを入念に受ける。苦悶(くもん)の表情で施術を受けながら、チームに貢献するための最善を尽くす。プロフェッショナルなベテランの背中が、虎を支えている。

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