上本、自身初ランニング弾!阪神19年ぶり 最後は守備妨害で試合終了…

 「広島4-3阪神」(1日、マツダスタジアム)

 高々と左翼へ上がった打球が、フェンス際まで風で流された。打ち取られたかに思えたが、阪神・上本博紀内野手(31)は打球を見ながら二塁ベース付近まで全力疾走。相手が目測を誤り、ボールが転々とするのを確認すると一気にホームまで駆け抜けた。自身初のランニング本塁打だ。

 2-4の七回1死。カウント2-1からの直球を力強くスイング。左翼・松山がどんどん後退し、左翼から中堅方向へ吹く風によって打球が右へ流される。グラブをすり抜けたボールは松山の足元に当たり、中堅を転々とした。点差を1点とし、広島にプレッシャーを与える一打となった。

 阪神でランニング弾を放ったのは、1998年7月4日・広島戦で坪井が放って以来、25人目。マツダでのランニング本塁打はDeNA・梶谷が2014年5月5日・広島戦でマークして以来。上本は広報を通じ「たまたまいいところに跳ねてくれた」と振り返った。

 4点を追いかける五回にも無死満塁から右犠飛を放っており、2打点の活躍。それでも逆転を信じていた3-4の九回1死一塁の打席では、またしても珍しいことが起こり、最後の打者となった。

 カウント1-2からワンバウンドした球に空振りしたが、スタートを切っていた一走・西岡が二塁を陥れた。しかし、体勢を崩して打席を飛び出した上本が、捕手の送球を妨げたとして守備妨害を宣告された。走者もアウトとなる併殺で試合終了となった。

 試合後、上本は険しい表情で無言のまま球場を引き揚げた。切り替えて、次戦に臨む。あきらめてたまるか。最後の最後まで首位の背中を視界から離さず、必死で追いかける。

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