大和「ビックリ」1号 308打席ぶり!守備職人がバットで魅せた先制ソロ

 「中日0-5阪神」(28日、ナゴヤドーム)

 長期ロードは快勝発進!阪神は二回、先頭の大和内野手(29)が難敵のバルデスから左越えに先制の今季1号ソロを放った。昨年5月以来となるプロ通算3本目のアーチから、今季2度目の3安打猛打賞の活躍。チームは中日を投打で圧倒し、2連勝で単独2位に再浮上した。猛虎の熱い夏はこれからや!

 本人も驚く打球が左翼を襲った。チームメートもベンチから身を乗り出して見つめる。白球が、ファンが手を上げて待つ歓喜の左翼スタンドに吸い込まれた。「入ると思わなかった。打った自分がビックリ」。先制点をたたき出し、勢いに乗った大和はさらに2安打を加えて猛打賞。守備職人がバットでファンを魅了した。

 場面は二回先頭。フルカウントからの6球目だった。真ん中高めに入ってきた134キロ直球を力強いスイングで捉えた。“らしくない”弧を描くと、悠々とフェンスを越えた。昨年5月5日・中日戦(ナゴヤドーム)以来、308打席ぶりの本塁打。「とにかく塁に出ることしか考えていなかった。ラッキーです」。照れ笑いを浮かべながら振り返った。

 主に遊撃を守っていた糸原が負傷離脱してチャンスは巡ってきた。21日のヤクルト戦から連日、スタメンに名を連ね、この日を含め7試合で27打数11安打。打率・407と絶好調。穴を埋める以上の活躍で、その座を確固たるものにしている。

 ともに3安打をマークした俊介らも活躍した試合。金本監督も笑みがこぼれる。「去年はふがいない中堅でしたから。大和にしろ、俊介にしろ、上本にしろ、去年の悔しさを出してくれていると思う」。若手やベテランに負けるわけにいかない-。アラサー世代がチームの層を厚くしている。

 左右打席で結果を残し、「レギュラーを取るため」に挑戦した両打ちも板に付いてきた。一番安心しているのは母・やよ子さんだろう。昨秋、新たな試みに挑んでいる息子を心配し「大丈夫なんですかね?そんなに急にできるものなんですか?」。スタメンにこだわる息子の気持ちを理解しながらも、一抹の不安を抱いていた。それが今は鹿児島にいる両親におのずと届く活躍ぶり。結果で不安を払しょくしている。

 チームは後半戦初の連勝で単独2位に再浮上した。さらに上を目指して戦う金本阪神を勢い付けた一発。まだ諦めない。一丸となって必死に食らいつく。

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