「ヤクルト－阪神」（２２日、神宮球場）

　先発した阪神・能見は４回１／３を投げて５安打４失点で降板。五回、１死一、三塁のピンチを招いたところで、松田が救援登板した。

　初回、先頭の坂口に四球を与えると、２死二塁で山田との対戦。１４３キロの直球が真ん中に甘く入り、左中間スタンドに２ランを被弾した。さらに続く三回も先頭の飯原に四球。１死を挟んで、西浦に高く浮いたフォークを左翼線に運ばれて１点を失うと、２死二塁から坂口に中前適時打を浴びた。

　三、四回と３者凡退に抑え、立ち直ったかにみえた五回。先頭の代打・比屋根に三塁線を破られると、１死を挟んで荒木に左前打を許して一、三塁。ここでベンチから金本監督が出て、交代を告げた。この回は松田が後続を抑えて無失点。だが、２つの四球がいずれも失点につながるなど、珍しく制球に苦しむなど本来の投球ではなく、降板後は「今日はイニングの先頭打者へのフォアボールに尽きると思います。やってはいけないピッチングでした」と振り返った。