西岡15日1軍合流 「足がよく動いていた」金本監督2軍戦電撃視察で明言

 「ウエスタン、阪神7-6広島」(10日、鳴尾浜球場)

 阪神の金本知憲監督(49)が10日、鳴尾浜で行われたウエスタン・広島戦を電撃視察した。1番・遊撃で先発出場した西岡剛内野手(32)らの状態をチェックするためで、左アキレス腱断裂からの復活を目指す背番号5は、同点の右翼線適時二塁打や好走塁でアピール。指揮官は球宴期間中の15日から、1軍へ合流させることを明言した。

 金本監督は西岡の姿に確かな手応えを感じ取っていた。一気に二塁を陥れた好走塁、好機に一振りで結果を出せる勝負強さ-。「見た、見た。足がよく動いていたね。二塁打も速かったね」と満足そうに語り、「球宴休みに練習に来るから」と1軍へ合流させる方針を明言した。

 指揮官の目を奪ったのは四回、1点差に迫りなおも2死二塁の場面。カウント1ボールから内角寄りの変化球をきっちり右翼線へはじき返すと、一気に二塁を目指した。アキレス腱断裂の影響を感じさせないスピードで間一髪セーフにしてみせた西岡。今広島3連戦が最終調整の場となる中、故障前よりも進化した動きを見せただけではない。

 本人は「全然」と言ったが、9番に入る投手が出塁したと想定して初球をあえて見逃すなど、1軍仕様の野球を自分で考えながら打席を消化。守備では初回2死二塁から才木にけん制球を要求し、ワンヒットで生還させないよう少しでも走者のリードを狭めるなど、遊撃のポジションで随所に西岡らしさを見せた。

 単に打つ、投げる、走るだけでなく、投手に間を取らせたり、細かいことまで徹底して試合をコントロールしていく西岡のゲームメーク力。1軍は交流戦明けから低迷し、4勝9敗と大きく負け越している。苦しい展開を打破し、どんな状況からでも試合を動かしていける西岡の存在は、間違いなく今の1軍に必要だ。

 球宴明けから出場選手登録されるかは、練習の動きを見て判断する予定。この日は八回の守備からベンチへ退き「フルで出て疲れさせるよりも、いい状態で1軍に送り出そうという判断」と掛布2軍監督は明かした。着実に復活への階段を上がってきた西岡。1年前、野球人生の危機に立たされた男が、もうすぐ聖地へ帰ってくる。

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