38歳健在!能見、八回途中4安打無失点投球 交流戦連勝発進 

 「交流戦、ロッテ0-5阪神」(31日、ZOZOマリンスタジアム)

 2年ぶり交流戦連勝スタートや!阪神は先発の能見篤史投手(38)が八回途中まで4安打無失点の好投で今季2勝目を挙げた。規定投球回数にも到達し、防御率1・87でいきなりリーグ2位に登場。チームは4カードぶりのカード勝ち越しを決めた。きょう1日もロッテを蹴散らし、昨年3タテを食らった借りをきっちり返すでぇ!

 降板した能見のもとに、金本監督が歩み寄った。肩をポン、ポンッと叩き、最後は笑顔で拍手を送った。7回2/3を投げて散発4安打無失点の快投。今季2勝目のベテランに、指揮官も最敬礼だ。熟練の技を駆使した100球。今季最多の9奪三振と圧巻の内容だ。

 「非常に疲れましたね」。今季初のヒーローインタビューで、この日初めて笑みがこぼれた。最大風速10メートル。乱打戦となった前日30日の一戦を参考に、フォーク、チェンジアップと落ちる球を駆使した。初回1死から荻野を内角低めのフォークで空振り三振、清田も同球で中飛に抑えた。

 三者凡退で立ち上がると、続く二回の攻撃で先制点を奪取。援護は3点あれば十分だった。八回、2死から安打と四球で一、二塁のピンチを背負った。腕を振る様子も見え、指揮官は継投を決断。球団史上6人目となる7年連続完封勝利は、次回以降に持ち越しとなった。悔しそうな表情にも見えたが、笑って否定した。

 「いや、いや。低めにも球がいかなくなったからね。あの辺がいっぱい、いっぱいでしたよ」。この日で規定投球回数にも達し、防御率1・87は堂々リーグ2位に付けた。「できれば完封も考えてたんだけどね」。金本監督は惜しみながら「真っすぐもまずまずで、変化球もよく落ちていたし」と賛辞を贈った。

 どんな時でも支えは家族の存在だ。5月28日には38歳の誕生日を迎えた。「俺が忘れてたんだけどね」。練習から帰るとサプライズで、特製ケーキが用意されていた。3人の子供がハッピーバースデーの大合唱。「みんなで歌ってくれたよ」と笑みがこぼれた。家に帰れば食卓に大量の手料理が並ぶ。多様なメニューの中で体調を管理し、体重を維持。家族と共に戦っている。

 能見の力投で交流戦は2年ぶりの連勝発進。能見自身も2試合、14回2/3を無失点と好調が続く。「やるべきことをやっていけば、勝利につながる。昨日勝って、今日も取れたので。チームが勝てたのがよかった」。若手が台頭する中で、光るベテランの技と存在。38歳、衰えはまだ見えない。

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