阪神 球団史上初、9点差の大逆転劇で首位浮上

勝ち越し打を放った7回終了後、ベンチ前でナインとタッチを交わす阪神・梅野=甲子園(撮影・高部洋祐)
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 「阪神12-9広島」(6日、甲子園球場)

 阪神が球団史上初となる9点差をひっくり返す大逆転勝利。4連勝でついに首位へと浮上した。8点差の逆転勝ちは1978年5月2日の大洋戦での記録があるが、9点差となると過去に例のない大逆転劇となった。

 広島先発の岡田に対し、打線は四回まで1安打無得点に抑え込まれた。0-9で迎えた五回、ようやく反撃開始。先頭の鳥谷が四球で歩き、1死三塁から梅野の中前適時打で1点を返した。

 六回には無死二、三塁から糸井の二ゴロ間に1点。さらに2死一、三塁から鳥谷が一塁へ適時内野安打を放つと、糸原、梅野が四球を選ぶなどして2死満塁とし、岡田をマウンドから引きずり下ろした。2番手の中田からも原口が四球を選んで押し出しで1点。なおも2死満塁から打者一巡で打席に立った高山が、ライト右を破る走者一掃の3点三塁打を放ち、この回一挙7点。8-9と1点差まで追い上げた。

 1点を追う七回、1死から代打・江越、5番・中谷が2者連続で左前打を放ち一、二塁。続く鳥谷の二ゴロを二塁・西川が失策すると、その間に二走・江越が三塁を回って本塁へヘッドスライディング。セーフと判定されたが、リプレー検証の結果、アウトとなり同点とはならなかった。

 しかしここで終わらなかった。続く糸原が2死一、二塁から右前へ同点打。さらに梅野が右中間へ2点三塁打を放って勝ち越しに成功。これが決勝打となった。八回には1死三塁から糸井の三ゴロ間に1点を追加した。

 プロ初登板初先発のドラフト6位・福永(四国ILp・徳島)は、立ち上がりから乱調。4回10安打6失点(自責点5)と苦々しいデビュー戦となった。しかし打線がルーキーのプロ初黒星を消し、奇跡の大逆転勝利をもたらした。

 お立ち台に上がった2安打3打点の高山は「みんながつないでくれたチャンス。バットに当てれば何とかなると、気持ちで打ちました」と振り返った。

 初のヒーローインタビューとなった同点打の糸原は「最高の景色です。チームに迷惑をかけていたので、集中力を切らさずにうまく打つことができました。つなげれば、梅野さんが調子いいので何とかなると思っていました」と白い歯を見せた。

 勝ち越し打で3試合連続のお立ち台となった梅野は、「きょうもやりました。(リプレー検証で)中断した後だったので、思い切っていきました」とコメント。首位も奪取し、「あしたも勝ってこのお立ち台に上がりたい」とアピールしていた。

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