金本監督「勝った気しない」 山中対策バッチリも、終盤のもたつきに…

 「ヤクルト4-8阪神」(3日、神宮球場)

 白星の結果も手放しでは喜べない。試合後、阪神・金本監督が開口一番「勝った気がしませんね」と苦笑いを浮かべたのも無理はない。狙いがハマり、いい形で勝ちきれる展開だっただけに、終盤のもたつきに疲労感が残った。

 流れが好転したのは六回だ。苦手の山中に対し左打者を7人並べた中、荒木が今季初スタメンで1番に。足の速さを生かすため、糸原を置いた7番ではなく1番に使った起用が的中する。六回先頭で右腕の4球目を左前にはじき返すと、バレンティンが処理にもたつく間に二塁に進んだ。

 「とにかく塁に出ることを考えました。相手の動きと点差も考えて、タイミングは微妙だけどチャンスと思いました」と荒木。続く上本が送りバントを試みると、山中は三塁に送球してきたが、足の速さが生きて判定はセーフ(記録は犠打野選)。続く糸井の適時内野安打で同点のホームに滑り込む活躍だ。

 金本監督も「よく目で見てたというか。バレンティンのあれ(ミス)を。自分の目で見るというのが、打った後も目を離さないというのが、そういう小さいプレーが生きてくるわけだし」と称えたプレー。そこから逆転、さらに八回にも3点を追加。このまま逃げ切れれば良かったが…。

 八回にマテオが失策も絡んで3失点。九回の攻撃では、無死一塁から江越が送りバントを失敗すると、怒りの形相で前のイスを蹴り上げたほど。さらに、岡崎も2球連続でスクイズに失敗するなどミスも続いた。再び貯金は「4」としただけに、すっきり終わりたかった。

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