金本監督、ブルペン視察で藤浪絶賛「ストライクゾーンに来たら俺でも打てない」

 阪神・金本知憲監督(49)が11日、DeNA戦の降雨中止決定後に、この日先発予定だった藤浪晋太郎投手(22)の投球を視察。打者目線で見た投球内容を絶賛した。前日には、まず腕を思いきって振ることを求めていた中、前回登板からの順調な調整を確認できたことが収穫となった。藤浪はスライド登板せず、13日のDeNA戦の先発が濃厚だ。

 強い雨に打たれながら、金本監督は横浜スタジアムの三塁側フェンス沿いを歩き、ブルペンへ向かった。「見たい2人(藤浪と岩崎)が入ってたからね」。降雨中止が決まり、仕切り直しの投球練習に励む藤浪を、自らチェック。収穫は十分にあった。

 「(ブルペンで)藤浪は普通に投げてたら、ストライクゾーンに来たら俺でも打てないような球を投げてた」

 試行錯誤でフォーム修正を図ってきていることは把握済みだ。ただ、前回登板後に実際に投球を見るのは初めてのこと。打者目線で見た時に、大絶賛の言葉が自然と出るほどのボールが、投じられていた。

 ちょうど、横浜への移動日だった前日に「腕振って、思い切り投げ込むというのでいいと思うよ」と報道陣に話したところ。4日のヤクルト戦で5回9四死球2失点と大荒れだったことを踏まえてのゲキだったが、この日再確認できたように、ボールの力に関しては疑いようのないもの。あとは試合で発揮してくれればいい。

 藤浪をスライド登板させなかったことについては「そこに特に意味はない」と金本監督。元々、12日に登板予定の秋山が好調であることも考え、藤浪はスライド登板させずに、13日のDeNA戦先発が濃厚。1日空く形となるが、藤浪自身は気持ちを切り替えていた。

 「そこに向けて調整してきたのでやりたかった気持ちはありますが、天候には勝てないので。ピッチングが多めにできるので、プラス思考に考えたい。(間隔が空くことは)もう5年目なので、日程の調整はできると思います」

 この日も含めて4度ブルペンに入ったが、フォーム修正に取り組めたことを前向きに考えた。金本監督が「ストライクゾーンに来たら俺でも打てない」と話していたことには「それはないと思います」と話したが、ここまでの調整には手応えがある。12日に誕生日を迎え、23歳としての初マウンドで、身も心も成長した姿を見せる。

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