福留、4番の一撃 18打席ぶりHが今季初タイムリー

 「阪神3-5巨人」(7日、甲子園球場)

 一塁ベース上で阪神・福留は何度も何度も手をたたいた。日米通算2000安打を達成したベテランでも、苦しい状況での一本に感情を隠さなかった。18打席ぶりの安打が、反撃ののろしとなる今季初タイムリー。調子を落としていた4番に待望の一本が出た。

 場面は3点を追う六回無死一、三塁。「あの状況では形なんて関係ない」と、カウント1-1から真ん中に入ってくるスライダーに自然と体が反応した。打球は左前で弾み、三塁走者の上本が生還。試合前まで得点圏打率は・000。安打も2日・広島戦の第2打席以降出ていなかった。

 前日のヤクルト戦では好機で凡退した後、珍しくバットをたたきつけて悔しがった。この日は早出特打に続き、フリー打撃前には自ら俊介らに外野ノックを行った。

 「あれは(フォームの)間を作るためにね」と試行錯誤を繰り返し、何とか復調への糸口を見つけ出そうとしていた背番号8。状態が悪い時にどうすべきか-。豊富な経験を基にした引き出しの多さが、1本の道筋をたぐり寄せた。

 「この一打をきっかけにして、状態を上げていかないといけない」と力を込めた福留。好調な糸井、原口の間でベテランが本来の姿を取り戻せば、間違いなく得点力は上がる。

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