キャンベル開幕ピンチ 打撃再開メド立たず…金本監督「間に合いそうにない」

 阪神・金本知憲監督(48)が12日、左手首の腱鞘(けんしょう)炎で別メニュー調整中のエリック・キャンベル内野手(29)の開幕2軍の可能性を示唆した。この日、試合中に放送されたテレビインタビューで「キャンベルは、間に合いそうにないのかな」と話し、開幕に「黄信号」がともった形だ。

 「まだ(時間が)かかると思う。(打撃再開は)いつからかな、まだ決まってない。長引いている」

 開幕三塁として考えていた助っ人に、復帰のメドが立たないままだ。この日の鳴尾浜での練習でも、痛めている左手を使わずにキャッチボールを行い、進展はなかった。その後、甲子園での試合前に行われた新入団選手の発表には参加したものの、現状は厳しい。

 今は、開幕からの戦力として計算できない状況。チームとしても誤算ではあるが、その「不在」も見据え、この日鳥谷を今年になって初めて三塁で起用。また、五回の守備からは、右翼でスタメン出場していた中谷が初めて三塁で出場した。

 「チャンスが増えると思いますし、守れるところが増えることは強みにもなるので。守備はもっともっと練習していきたいです」と中谷。六回には失策を記録したものの、それで首脳陣からの評価が下がるものでもない。

 中谷の三塁について、久慈内野守備走塁コーチは「(シーズンでも)あると思う。監督が『エラーしてこい』と言って送り出したら、本当にエラーしたけど」と振り返る。キャンベルが完全に開幕アウトとなれば、鳥谷、中谷、そして大山らが、三塁のスタメン候補となる状況だ。

 金本監督は「中谷本人にもチャンスが広がるし。オープン戦だからエラーもしていいんだから」と期待を込めた。穴が空いても誰かが埋める。新たな可能性に懸け、前を向いてチーム作りを進める。

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