糸井「3番」構想!「新猛虎打線」長打力期待の金本監督示唆

 「オープン戦、阪神5-1巨人」(12日、甲子園球場)

 阪神・金本知憲監督(48)が12日、糸井嘉男外野手(35)を3番で起用する構想を明かした。この日、初めてシートノックに入った糸井は中堅からのレーザービームを披露。実戦復帰へ向け、順調な調整ぶりを見せた。試合は北條、高山らの活躍で今年初のG倒。成長著しい若虎に「3番・糸井」が加わった新猛虎打線で、今年のセ・リーグを席巻する。

 緑の芝生を力強く駆け抜ける姿は、圧倒的な存在感を放っていた。試合前のシートノックで、大勢のファンが金網越しまで近寄って一挙手一投足を追った。視線の先にいたのは糸井。聖地で初めて虎党の前に姿を見せた超人が、また一つ、実戦出場への壁をクリアしてみせた。

 「いい感じでした。怖さ?あるよ」と初のシートノックを振り返った糸井。今年初となる伝統の一戦で、通常のオープン戦と比べても倍近いファンがスタンドで見守った。軽快な動きを披露し、センターから三塁へのノーバウンド送球は他の選手を超越する力強さ。ファンも感嘆の声を上げていた。

 ただ最後の見せ場となるバックホームでは、ファンブルしたボールが頭に当たって芝生を転々。本人は苦笑いを浮かべ、客席から大きなため息が漏れた。本屋敷トレーナーは「膝の問題はクリアしている」と明言。14日のオリックス戦(京セラ)で初実戦を迎えることが濃厚だ。

 強烈なデモンストレーション後の試合では巨人を相手に若手、中堅選手が奮闘。2番に入った高山が2本のタイムリーを放ち、上本が前日から6打数連続安打をマーク。北條も3出塁でチャンスメークを果たし、新井良、俊介、江越らもきっちりと結果を残した。

 12安打5得点で巨人を圧倒してみせた猛虎打線。福留、鳥谷らベテラン勢も開幕までに調子を上げてくる中で、糸井が加わる。金本監督は3番のイメージか?という問いに「そこらへんがはまりやすいのかな」と明かす。

 「足を考えたら1、2番でしょうし、でもウチはあまり長打力を望めないから3、4、5辺りになってくると思うし。状況を見ながらね」と語った指揮官。糸井の機動力を生かすか、長打力を生かすか。現状では長打を期待して3番に置くことが濃厚だ。

 試合開始直前の新入団選手紹介では大トリでグラウンドに現れ、誰よりも大きな拍手を浴びた。若手の成長、中堅の奮起、そして糸井の存在感。この3つがかみ合う新生猛虎打線は、確かな可能性を秘めている。

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