糸井14日にも虎デビュー 初スライディング!状態ついに「100%」

 “虎デビュー”の時がきた!右膝関節炎からの完全復活を目指す阪神・糸井嘉男外野手(35)が10日、自らの現状を「100(%)」と明言した。この日は甲子園で行われた全体練習に参加し、走塁練習時に初のスライディングを敢行。早ければ、14日・オリックス戦(京セラドーム)にも今年初の実戦に臨む。

 長いトンネルを抜け、ようやくフルパワーを解き放つ準備ができた。糸井が「100(%)でやっても違和感は出ないかな、と思います」と患部の全回復を宣言した。右膝関節炎で別メニュー調整が決まった1月下旬から1カ月半。目標の開幕戦へ、ついに超人が臨戦態勢に入った。

 「僕の中では、いつでも(実戦に)入っていける状態にきていると思っています」

 すでに、開幕前最後の甲子園での試合となる12日・巨人戦は「出ないと思う」と否定している。状態を見ながらになるが、阪神での初実戦は最速で14日・オリックス戦になる見通し。金本監督は「DHとかでいいんじゃない?まだ聞いてないけど」と説明した。

 この日は甲子園で行われた全体練習に参加。福留、高山と中堅で28本のノックを受け、その後のバント練習では走者としてダイヤモンドに入った。一塁から二塁に2度、二塁から三塁にも2度スライディングを敢行。フリー打撃では52スイング中、3連発を含む10本の柵越えを放った。

 「スライディングも入れていけたし、順調です。不安は…やっぱりケガをしたので。でも、ケアをしていますし、大丈夫です。(寒さなど)そういうものはないですよ。(実戦での)ふとした打球とか、そういうものも大丈夫だと思います」

 屋外フリー打撃を再開した2月17日。糸井は「全力で走って100%だと思っている」と、試合出場への条件を自らに課していた。この日は走者として全力で黒土の上を駆け抜け、患部の状態を確認。不安は完全に拭い切れていないが、違和感はない。中村外野守備走塁コーチも「走れているしね。可能性はあるよ」と週明けの実戦初出場へ前向きだった。

 3月31日・広島との開幕戦(マツダスタジアム)まで3週間。背番号7の存在感は日ごとに増してきている。「前進ですね」。本屋敷トレーナーと歩んできた復活への道も最終コーナー。虎柄に染まる大男が、いよいよ猛虎戦士として船出する。

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