阪神・高山 体重増量で「20発ボディー」ほぼ完成

 長打量産へ準備着々だ!阪神・高山俊外野手(23)が13日、今オフに取り組んでいる「20発ボディー」が完成間近であることを明かした。ウエートトレーニングなどの成果で、体重が昨季終了時から約5キロ増え、現在は90キロ台を維持。権田トレーナーも絶賛する進化した肉体で、目標の「3割、20発」を現実にする。

 隆起した筋肉の鎧(よろい)が、高山の2年目を支える。筋力アップをテーマに掲げる今オフ、トレーニングの成果が顕著に表れている。昨シーズン終了時から5キロ以上体重が増え、現在は90キロ台をキープ。目標に掲げる「3割、20発」へ、その土台は完成間近だ。

 昨秋の安芸キャンプ、12月に鳴尾浜で実施された強化練習でも、筋力トレーニングは欠かさなかった。年末年始は地元・千葉のジムに通い詰めて継続。高山は「体重は増えていましたね」と自身の肉体が変化し始めていることを実感している。

 権田トレーナーも「予想以上に重さを担げている。金本監督は『体脂肪率は多少増えてもいいから、体重を増やすように』と言っていましたが、高山は期待以上のものを出してくれている」と進化したボディーを大絶賛。球団から指示されたスクワットのノルマは、すでにクリア。現在は、さらに重量を上げながら取り組んでいる。

 この日、高山の打撃練習を見守った掛布2軍監督も「ニュー高山」に太鼓判を押した。「体が大きくなって、スイングスピードも上がっている。2年目へいい準備ができていると思う」。昨季の活躍を「物足りない」とあえて厳しい言葉を投げかけた背番号31は「20発ボディー」に期待を膨らませた。

 2月1日のキャンプインまで残り半月。今のところ「重さは感じないですね」と体重増におけるマイナス面はない。今後は「今がベストだとは思っていないので」と、臨機応変に食事管理などで調整していく考えだ。

 開幕へ向け、より野球の動きにつながるトレーニングも同時に行っていく。高山の卓越されたバットコントロールに「剛」が加われば、新境地は見えてくる。

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