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伊藤隼太、代打で今季1号 思い出の地・神宮で“慶明アベック”

 6回、ソロを放つ伊藤隼(撮影・飯室逸平)
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 「ヤクルト4-2阪神」(19日、神宮球場)

 敗戦の中、キラリと輝く2発だった。3点を追う六回、阪神・伊藤隼太外野手(28)が代打で1号ソロ。1-3の八回には高山俊外野手(24)が2号ソロを放った。2人の学生時代の思い出が詰まった神宮で見せた2本のアーチ。このときばかりは虎党も酔いしれた。

 いきなりの失投を見逃さなかった。完ぺきに捉えた打球は、美しい放物線を描いて右翼席に飛び込んだ。右翼・雄平が一歩も動けなかった1号ソロ。岩貞の代打で登場した伊藤隼が、反撃ののろしをあげる代打アーチを神宮の夜空にかけた。

 3点を追う六回だった。グラウンド整備の間に、片岡打撃コーチがベンチ前で野手を集め、円陣を組んだ。「片岡コーチから積極的にという言葉があったので、速いボールに合わせて、ゾーンに来た球は振ろうと思っていた」と伊藤隼。原樹が投じた初球、135キロの浮いたカットボールに、自然と体が反応した。

 きれいな軸回転で打ち返した一発は、自身3本目となる代打アーチ。五回までわずか1安打の嫌な雰囲気を振り払う一発で、チームには反撃ムードが漂った。結果的に、勝利には結びつかなかったが「与えられたところでやるしかないので。そこで結果が出たのはよかったと思います」と力を込める。

 今季、1軍で与えられた役割は代打。投手陣を含めベンチ入り“28人目”の立場だ。4月23日には先発投手との入れ替えで、状態が悪くないにもかかわらず出場選手登録を抹消された。

 そんな状況でも腐らず、打撃練習では1球、1球、しっかりと体を回して大事に打つ。両肩がきれいにレベルで回る姿を見た掛布2軍監督は「あのケガを乗り越えて、体のバランスがよくなってきたんだと思うよ」と評していた。

 昨年春季キャンプ前に右肩を痛めた影響を払しょくし、さらに進化してきたスイング-。1打席の中で、その努力が実を結んだ。まだシーズンは序盤。この一発から1軍定着、そして定位置奪取までのチャンスは十分にある。

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