藤浪、新球「バックフット・スライダー」習得へ マエケン、ダルも使用

 阪神・藤浪晋太郎投手(22)が14日、東京から帰阪し、新たに「バックフット・スライダー」の習得に前向きな姿勢を見せた。これはスライダーを、左打者の軸足である左足を狙って投じることで、これを侍ジャパンの強化試合でドジャース・前田健太投手(28)が解説したことを伝え聞き、取り入れる可能性を示唆。習得できれば、来季の巻き返しに向けた大きな武器となりそうだ。

 13日のオランダ戦を最後に、侍ジャパンでの活動も一区切りに。新たな発見や収穫を胸に、オフもさらなるレベルアップを図る。その中で、藤浪が前向きな意向を明かしたのが「バックフット・スライダー」の習得だった。報道陣からの問いに対し、こう答えた。

 「(スライダー自体は)持っている球種というか、勝負球にできるかもしれない」

 この「バックフット・スライダー」は、左打者へのスライダーを右足ではなく軸足の左足を狙って投じるボール。今回の強化試合で、ドジャース・前田が解説で「(スライダーは)左打者の左足を狙って投げるバックフットにというイメージで」と話し、実際にメジャーでも投じている。

 なぜ、左打者の右足ではなく、後ろ側の左足を狙うのか。前側の右足を狙うと打者に対して変化が早くなって見極められやすくなり、逆に左足を狙うと、より打者寄りのところで変化させられ、見極められにくくなるからだ。その前田の話を伝え聞き、前向きな姿勢を示した。習得できれば投球の幅も広がる。

 12日に登板したオランダ戦では、左打席に入ったジュ・プロファーから、内角低めの変化球で空振り三振を奪った。ただ、これはカットボール。「より厳しく。少し極端にやらないといけない。ワンバウンドするくらいじゃないと、リーチもあるので拾われてしまう」と振り返った。その課題解消のための、新たな武器にもなりえる。

 また、オフに合同自主トレを行うことになったレンジャーズ・ダルビッシュも「バックフット・スライダー」を用いる。そのため、共に汗を流す日々の中で新たなヒントを得られる可能性も十分だ。

 この日、藤浪は東京から帰阪。秋季キャンプには合流せず、鳴尾浜などで練習を続ける。「(侍ジャパンでは)試合で投げたことが一番の収穫です。(登板後も)だいたいのイメージができたので、感じたことを考えて整理しました」。一歩でも前に進む。貪欲な向上心。右腕が目指す目標は高い。

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