金本虎“超変革器”トラックマン設置へ 最先端技術で「投打」を数値化

 秘密兵器を導入だ!!阪神がデンマーク製の弾道測定器「トラックマン」の設置を検討していることが5日、分かった。同システムは投手の球速、回転数などに加えて、打球の角度や本塁打の正確な飛距離などを測定できる優れものだ。メジャーリーグ全球団、パ・リーグでも多くの球団が導入しており、阪神も早ければ来季中にも、導入の可能性がある。

 チームの本気度が伝わってくる。さらなる超変革へ。金本阪神が弾道測定器「トラックマン」導入を検討していることが判明した。球団関係者は「(設置の)検討段階です。分析したデータを、チームにどう生かしていくのかを考えています」と明かした。

 見た目は四角い黒い板のようなものだが、最先端技術が凝縮された優れものだ。投手の球速、球の回転数、回転軸に加えて、打球の角度や本塁打の正確な飛距離まで計測可能。数値化されたさまざまなデータは、選手個人のパフォーマンス向上に活用されるという。

 もともとは軍事用に開発されたレーダー式弾道追尾のシステム。ゴルフのヘッドスピードやボール初速、スピン量、飛距離が測定でき、男子ゴルフの松山英樹が購入したことで注目を集めた。野球界でもメジャー全30球団が活用し、近年パ・リーグが積極的に導入している。セ・リーグではDeNAがいち早く着目し、横浜スタジアムのバックネット裏記者席の真上に設置。データを重視するラミレス監督が有効活用し、今季球団史上初のCS進出につなげた。

 強豪ぞろいのパ・リーグに追いつけ、追い越せ-。阪神も本格導入へ向けて、この秋、球団関係者が奔走している。すでに設置しているパ・リーグのキャンプ地を訪れ、情報収集。練習視察はもちろん、「トラックマン」に関する関係者の生の声を聞いて、判断材料としているようだ。

 成長著しい若手にとっては心強い味方だ。超変革1年目の今季、野手では高山、原口、北條、投手では岩貞、青柳らが台頭。これまで知り得なかったパフォーマンスが数値化されることで、より客観的に自己分析でき、さらなるレベルアップへつなげられる。

 来季、先発ローテ入りが期待される横山は「(投手にとって)大きいと思います。球児さんはボールの回転数を気にされていた。(ボールの)質的なところですね」と目を輝かせた。技術革新が生んだ秘密兵器。本格導入となれば、さらに超変革は前進するはずだ。

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