金本監督一問一答(2)藤浪の勝ち星は「計算外」

オーナー報告を終え、阪神・四藤慶一郎球団社長とともに会見する阪神・金本知憲監督=阪神電鉄本社(撮影・飯室逸平)
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 阪神の金本知憲監督(48)が5日、大阪・野田の阪神電鉄本社を訪れ、坂井信也オーナー(68)にシーズン終了を報告。選手起用、オーダーの組み方の難しさについて心情を吐露。エース藤浪への厳しい言葉も口を突いた。

 【以下、一問一答】

 -選手起用の難しさとは。

 「皆が本調子ではないので、若い選手、未知数の選手をスタメンで使う打順とかですね。何番に置いた方がいい力が出るのか。どういう打順で持ち味のフォアボールでつないでくれるのか。何番に置いた方が機能するのか。スタメンそのものもかなり迷いましたけど、打順でも結構悩んだりしました」

 -何通りものオーダーが出てきた。

 「固めた方が機能するという意見もあったんですけど、固めたいのはやまやまでしたけど、固めようがないというのが僕の素直な感想です」

 -あと1本がという試合が結構あった。

 「チャンスで打てないのは僕も経験ありますけど、メンタルが大きく占めると思う。僕はすごくメンタルが重要だと思っている。そこら辺も指導できれば、変わってくるのかなと思っています。

 自分の経験上、いろんな選手を見てきて、リラックスして打席に入った方がチャンスに打てる選手、もしくはガチガチに緊張した方が集中力が出るタイプ、いろんなタイプがある。そこを見極めることができればなと」

 -今シーズンの投手力を含めた守備力は。

 「失策数はセ・リーグNo.1。これは経験の少ない若い選手を使っていこうという中で、ある程度は覚悟していました。でも、その覚悟をはるかに超えてしまう現実があった。

 僕も我慢をするしかなく、無難にいくよりは我慢して、我慢して育てていきたいというのがありました。想定以上でしたけど、失策数はそういう選手を使った私の責任でもあるので、それは受け止めます」

 -投手に関しては。

 「先発に関しては、(藤浪)晋太郎が去年の14勝からすれば、半分近くしか勝てなかった。それ以外はだいたい先発としての責任は果たしてくれたと思います」

 -藤浪には期待が大きかった。

 「去年14勝したピッチャーに関して、今年は15~16は勝ってほしいという願いを持つのは当然だと思う。それぐらいしか勝てなかったというのは計算外でした」

 -藤浪の来季以降はタイガースファンはもちろん、プロ野球ファン全体が注目している。

 「まだまだ体もできていませんし、投球フォームも固まっていない。体をしっかりつくって、できてきて、1軍で最後の2試合はいい感じで終わってくれたので、それが来季に向けての救いですね」

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