北條、聖地初弾 意地見せた希望のアーチ!沢村の直球をフルスイング

 「阪神2-3巨人」(7日、甲子園球場)

 沈んだムードの中で見えた、せめてもの光明だった。最後に浴びせた意地の一太刀。聖地で続いた巨人戦連敗の中で、阪神・北條が甲子園初アーチをファンに届けた。

 「ちょっと弾道が低かったんですが、感触は良かったので、いくかな、と」

 一塁を回ったところで、ややスピードを緩めてダイヤモンドを回った。2点ビハインドで迎えた九回の攻撃。簡単に2死まで追い詰められ打席が回ってきた。敵の守護神・沢村が初球に投じた低めの148キロ直球をフルスイング。「しっかり振れたので良かったです」。鋭いライナー性の打球は、勢いを失うことなく左翼ポール際へ飛び込んだ。3号ソロ。「ファンの歓声とか(すごかった)」と、アーチに沸いてくれる甲子園での大声援を初めて味わった。

 試合に臨む上で決めていることがある。「その日の最後の打席になるかもしれない打席では、集中していこうと決めていますので」。8月13日の中日戦以来となった本塁打は、自分に課した決め事を守ろうとする思いから生まれたもの。本塁打の前までの4打席で凡退していただけに、このままでは終われなかった。

 五回の守備では、片岡のボテボテのゴロをランニングスローでさばきアウトに。この日で「1番・遊撃」でのスタメン出場は5戦連続。ベテラン鳥谷を三塁へ回してまでつかんだポジションだ。猛虎の切り込み隊長として、奇跡の逆転CSへチームを勢いづかせる。

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