岩田 マー君以来「全試合QS」挑む

 阪神・岩田稔投手(32)が23日、甲子園で自主トレを公開。13年田中将大(当時楽天)以来の、全試合クオリティースタート(先発6回以上、自責3点以下)を今年の目標に掲げた。また藤浪、メッセンジャーが有力視されている開幕投手争いにも立候補した。

 気温6度。温暖な米・アリゾナと比べて気候は雲泥の差だが、岩田の動きはハツラツとしていた。甲子園の芝生でキャッチボールを終えると、軽やかにアルプスの階段を駆け上がる。万全の仕上がりは、超難度へ挑む覚悟の表れだ。

 「毎試合、最低でもクオリティースタート(QS)は達成していきたいと思います。(全試合)クリアしないと先発としての仕事ができないと思うので。誰が見ても試合をつくったという形をしっかり残していけるようにしたい」

 全試合QSを今年の目標に定めた。岩田のQS率(全先発数におけるQSの比率)は昨季51・9%だが、一昨年は72・7%、11年には自己最高の84%。100%は途方もない数字だがどっしりとした「ケツまわり」が左腕の飛躍を予感させる。

 アリゾナではメディシンボールを抱えて片足の屈伸運動を繰り返した。臀部(でんぶ)周りの強化に励み「意識を入れるところが自分でも分かってきた。ピッチャーをやっている限り必要なことだと思う」と1年を戦うための土台を整えた。

 藤浪、メッセンジャーが有力とされる開幕投手争いにも2年連続で名乗り。「開幕は狙っていかないといけないですし、そこにいくためにも周りのペースに乱されてはダメ」。1月下旬の沖縄先乗り自主トレで今年初のブルペンに入り、キャンプ中はマイペース調整を貫くつもりだ。

 「(金本監督から)しっかり投げてほしいと言われたので、シーズンの最初から最後までずっと投げていけるように頑張っていきたい」と岩田。指揮官の期待の言葉に、文句なしの結果で応える。

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