和田阪神、黒田にやられた…首位陥落

 「阪神0-3広島」(11日、甲子園球場)

 ついに和田虎が首位から陥落した。阪神は広島・黒田に歯が立たず、中崎とのリレーの前に今季14度目の完封負け。2連敗で、この日試合がなく同率で並んでいたヤクルトにその座を譲り、8月7日以来の2位に転落した。残り17試合。下を向いている時間はない。猛虎よ、戦いはここからや!

 スコアボードにゼロが並ぶ。スタンドが沈む。覇気のない虎が、あっさりとツバメにイスを譲った。わずか2安打で今季14度目の完封負け。またも黒田に屈した。和田阪神が、1カ月以上守った首位の座から陥落した。

 「(選手が硬くなることもあるかと問われ)これからの戦いはそういうふうになって当たり前。これからの17試合、まだまだいろいろなことが起こる。どういう状況になっても、常にここからという気持ちで戦っていかないと」

 天敵を打ち破って首位堅持…とはいかない。黒田に対し、得点圏に走者を進めたのはわずか2度。まずは二回、先頭の福留が二塁打を放ち無死二塁のチャンスをつくったが、続くゴメス、今成、伊藤隼の3人が凡退。五回の2死二塁では、投手の岩田に回って無得点。六回以降は、出塁すら許されなかった。

 「(黒田に)のまれてるというのはないけど、今日は向こうも相当、コース、高さがきっちりときていたので。バッターに聞くと、今日は相当(ボールが)動いてたみたいで。芯を外されるような」

 今季、黒田の登板試合の成績はこの試合まで4戦3敗1分け。黒田に最後に土を付けたのは2007年8月30日までさかのぼる。入念に対策は練られたもようだが、それを上回られたピッチング。岩田が本調子ではなく、打線にリズムが生まれにくかったが「それとこれとは、離して考えていかないといけない」と振り返る。完敗だった。

 残り6試合の対戦がある広島には、苦手な投手が多い。12日の戸田とは今季5戦2敗1ホールド(中継ぎも含む)。13日に対戦予定の前田には2戦2敗だ。今カード以降には、今季4戦2敗のジョンソンらと対戦する可能性もある。そういった中で、どんな戦いができるのか。

 連敗で8月7日以来の2位転落。4位・広島とも3・5ゲーム差と、大混戦は続く。踏ん張りどころかと問われた指揮官は「その通り。ここから」と語気を強めた。ここで耐えなければ、優勝の2文字は見えてこない。

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